六〇年安保――1960年前後 (ひとびとの精神史 第3巻)

制作 : 栗原 彬  栗原 彬  テッサ・モーリス‐スズキ  苅谷 剛彦  吉見 俊哉  杉田 敦 
  • 岩波書店
4.25
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 37
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000288033

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 水俣からのCO中毒、「ライ」が印象に残る。

  • 58~59年の美智子妃、60年の樺美智子さんと「2人の美智子」の比較、それぞれ美化され、妃は祝祭の、樺さんについては国民的悲劇のヒロインに祭り上げられていくステップが面白いところ。熊本では水俣の石牟礼道子、チッソの内部で組合員として良心から闘った山下善寛、三井三池炭鉱の労災事故家族の会社・労組との闘い・松尾恵虹。また、らい偏見との闘い・谺雄二、秋田の農村・野添憲治、育児に取り組んだ医者・松田道雄、いずれもが、権力との闘い続け、苦悩した人々。高度成長を達成した60年代の裏の姿である。この中で坂本九が国民統合のシンボルになっていった歴史を書いた章が新鮮。

全2件中 1 - 2件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×