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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000610513
感想・レビュー・書評
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あまり五つ星評価はつけないのだけど、今回は文句なしにつけた。
戦後70年にあたり、戦争を体験した著名人41人によるメッセージが詰め込まれた一冊。さすが岩波、という感じ。
個人的には森村誠一と保阪正康の文章の格調高さに感動し、加納実紀世の女性視点からの鋭い文章に目を開かれ、澤地久枝の短いながら無限の含みと力を持つ文章に圧倒された。もともとの文章力の高さに、戦争への思いがさらに熱く乗っかっている。こういった力強い文章は体験者だからこそ。
非戦への誓いが詰まっていながら、あまりの文章の美しさと力強さで「良い文章」を勉強するためにも良い1冊。戦争体験者はどんどんいなくなる。だからこそ、後世を生きる人たちはこういった残された声を必死に読んで真摯に受け止め、非戦を貫かなくちゃいけない。そう思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示