The Lyrics 1961-1973

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000613996

作品紹介・あらすじ

390曲に及ぶ全自作詞を網羅。アメリカ大衆歌謡の伝統を汲みながら詩に新地平をひらき、音楽とことばの限界を超えていった現代の吟遊詩人の神髄を、レノンやピンチョンの名訳者による最高の対訳で贈る。風に舞う問いとともに雷鳴を引きつれ、血の滲む運命の道を歩みつづけた50年にわたる創作の軌跡。詩神との至福の対話がここに。

感想・レビュー・書評

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  • ボブ・ディランの自作詞集『The Lyrics 1961-2012』の翻訳で、日本語版は二冊に分けられている。この上巻は1962年『ボブ・ディラン』から1974年『プラネット・ウェイヴズ』に収録された曲、および同時期に製作された曲(ブートレグ・シリーズなどに収録)の自作詞200篇の訳詞と原詞を収録。一部の詞はアルバム収録時のものからディランによって書き直されている。また、「風に吹かれて」「やせっぽちのバラッド」など馴染みのある邦題が、「風に舞っている」「影なき男のバラッド」のように歌詞の内容に合わせて変更されているものもある。下巻(1975年以降)に比べるとユーモラスで、エレキ化した『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』からはシュールなドタバタ劇のような歌詞も増える。

    以前に出ていた『ボブ・ディラン全詩集』(晶文社、ソフトバンククリエイティブ)は訳詞と原詞が分冊だったのに対して、本書(と上巻にあたる『The Lyrics 1961-1973』)は同じページに訳詞と対応する原詞が載っているのでひと目で見比べられる。ディランの詞は頻繁に韻を踏むので、これは便利。

    契約上、解説やあとがきは許されなかったらしいが、以下のページで訳者のあとがきが読める。
    https://www.iwanami.co.jp/news/n34533.html

  • 難解、膨大、訳者によってタイトルは異なるし、解釈も異なり、時代や自身の理解によって姿形を変える。ノーベル文学賞も出るんだか出ないんだか、いるんだかいらないんだか、はっきりしない感じがこの人らしさなのかな、と。
    リアルタイムで聴いていたわけではないし、レコードも一枚も持っていません。最新アルバムの先行シングル『Murder Most Foul』でようやく現在のボブディランに触れた、という感じ。未だに日本語のタイトルをつけられている稀有な存在。
    本書の訳者はピンチョンやレノンの訳者としてメジャーな佐藤良明さん。『Blowin'in the wind』は『風に舞っている』。
    まとめて読んでいくと頻出するワードもいくつか目につき、深掘りしながら読んでいくと面白いです。

  • 美しい本です

  • 岩波文庫で出して下さい。
    電子書籍版も希望。

  • ”Beware doll, you're bound to fall”

    How does it feel
    How does it feel
    To be without a home
    Like a complete unknown
    Like a rolling stone ?

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著者プロフィール

現代の最も偉大な音楽家として愛されている。グラミー賞はアカデミー賞をはじめ、2008年には歌手として始めてノーベル文学賞を授与された。音楽のみならず文学の世界でも高く賞賛されている。

「2019年 『きみがいないと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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