- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000614467
作品紹介・あらすじ
1966年の事件発生から半世紀を経て、23巻もの取調べ録音テープが開示された。犯人に違いないとの確信を手放さない取調官たちは、驚くべき言動を繰り返し、あの手この手で袴田を「自白」に追い込んでいく——。録音テープの綿密な分析を通じて取調室という刑事司法の闇の奥に光を当て、袴田事件の謎を解明する。
感想・レビュー・書評
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袴田事件の矛盾を明らかにするノンフィクション。冤罪であると確信する。「取り調べの実態を知れば、犯行を告白した「自白調書」がいかに信用できないかが見えてくる」(藤原聡「取り調べは「拷問」、裁判長は勘違い、エリート調査官も「誤り」 「袴田事件」の経過を改めてたどって判明した、刑事司法のずさんな実態(後編)」47NEWS 2023年3月12日)
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紆余曲折の末、再審が開始される袴田事件について供述心理学の大家が公開された取り調べ録音テープを分析、3つの謎を提示し冤罪の可能性を指摘します。テープに録音されているやり取りは生々しく、確かに疑問はでてきますね。
人は孤立無縁と感じると無抵抗になるというのは妙に得心しました。一応の理屈はあるものの、心理学的な意見はなかなか証拠採用されないようです。 -
依然として再審が認められていない袴田事件。取り締まりの録音テープを詳細に調べた心理士の鑑定書は裁判では無視され続けてきた。無罪の証拠となるものは無視し、有罪である可能性は否定しないという裁判が今でもまかり通っていることに改めて怒りを感じる。なぜ袴田氏は無罪にできないのか、そこに何が立ちはだかっているのか、それをもっと明らかにしてほしかった。
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冤罪なのか
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東2法経図・6F開架:326.23A/H22h//K