霞が関のリアル

著者 :
  • 岩波書店
3.21
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本棚登録 : 176
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000614726

作品紹介・あらすじ

NHK NEWS WEBの注目連載書籍化。激務で知られ、さらにコロナ対応で疲弊する霞が関官僚。不条理な働き方は、精神疾患、相次ぐ退職、なり手不足といった問題だけでなく、第一線で働く官僚の能力発揮を妨げ、国の政策を停滞させている。官僚本人、家族、政治家、関係者への緻密な取材から、その現状と構造に鋭く迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいて思うのは、日本が議会と行政が融合したモデルにも関わらず政官関係が明確化されていないことで、自民党の不始末を霞が関を負わないといけなくなり、政権批判→霞が関批判になっているのではないか。

    政治主導化が既定路線である以上、霞が関が責任を負うべきことと負わないべきこととを明確化すべきだと思う。

  • 霞ヶ関は忙しい職場と聞いていたけど、この本では実際の取材で長時間労働の実態や官僚の気持ちを明らかにしていて現実を少しでも知るのによかった。国会対応や複雑化する課題などで業務が深夜にも及ぶのは大変そうで、改革が必要だと思った。政策について官僚がじっくり検討したり、現場に足を運ぶ機会もにないと良い政策は作ることは難しいと思うので、働き方改革は少しずつでも国会などと一緒に進めていくことが大事だろう。

  • 「保育所落ちた日本死ね」の時、友人が厚生労働省に出向していた

    子ども子育て支援新制度に関わった彼の「夜中3時に仕事中」はいつもの事

    出向仲間が病んで出向元に帰って行くと「補充要員が来るまで地獄」と嘆いていた

    何とか生還した彼は「霞が関は2年で限界」と言っていました

  • 度重なる霞が関の不祥事や苦境の背景とは?記者が官僚たちと人として向き合い、引き出した本音をつづる―大きな反響を呼び起こしたNHK NEWS WEBの連載を書籍化。(e-honより)

  • 霞ヶ関官僚の過酷な勤務実態が分かる。
    その背景には、非効率な慣例など内部的な問題だけでなく、議員からの依頼への対応など外部的な問題もあり、色々と根深いことが分かる。

  • 余裕ある働き方をしないと良い施策を打ち出せないのでは?ブラック労働がなくなってほしい。

  •  いつも利用している図書館の新着本リストで目に付いたので手に取ってみました。
     政界スキャンダルや新型コロナ禍対応等に係る国会対応で霞が関官僚の常軌を逸した労働実態が話題になっていますが、本書は、昨今の「中央官僚の実態と官僚機構の構造的課題」をレポートしたものです。
     「NHK取材班」とあるので、ちょっと期待して読んでみたのですが、正直まったく期待外れでした。取材対象とのメールでのやりとりや簡単なインタビューで得た表面的な情報を並べているだけですね。目新しい切り口や情報もありません。
     さすがにこのレベルではダメでしょう。

  • NHK取材班が、20代・30代の若手・中堅の官僚たちを中心に取材を重ね、霞が関の極めてブラックな労働環境の実態やその背景などを明らかにしている。
    多角的に丁寧に取材されており、切実感のある証言やLINEのやりとりなども相まって、まさにリアルな霞が関の惨憺たる働き方の現状を感じることができた。
    当事者である官僚たちのためというだけではなく、彼らが立案・実施する政策の影響を受ける我々国民のためにも、このような霞が関の深刻な状況の改善が一刻も早く必要だと思う。特に、国会・国会議員の責任は重大であり、また、人事院にはもっと頑張ってもらわなければならないと感じた。

  • ネット上で読める記事とほぼ同じなのであえて買う必要はないと思う。メルカリ出向のエピソードが興味深かった。メール文化VSスラック文化でやはり後者の方がコミュニケーションがうまくいっている。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000053147

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