人類学と骨 日本人ルーツ探しの学説史

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000616232

作品紹介・あらすじ

植民地支配の拡大に連動して発展した日本の人類学は、日本人の原郷を求めて北海道、琉球から樺太、台湾、満蒙、そして西域で大量の人骨を収集した。デジタル技術によるゲノム解析が考古学などの定説を書き換え、民俗や先住性をめぐる問いを引き起こしている現在、その知られざる歴史を追い、研究と倫理の新たな課題を問う。

感想・レビュー・書評

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  • 序章 人類学はなぜ骨を求めたか 白熱する日本人のルーツ探し

    第1章 遊牧民と骨――オルドスの沙漠に埋もれる人骨と化石

    第2章 アイヌ,琉球から始まった人骨収集――日本の古住民を求めて

    第3章 台湾,モンゴルからシベリアへ――鳥居龍蔵の視線

    第4章 江上波夫のモンゴル――騎馬民族征服王朝説の淵源

    第5章 人類学者は草原で何を見たか――帝国日本の「モンゴロイド」研究

    第6章 ウイグル,そして満洲へ――少数民族地域のミイラと頭蓋骨

    終 章 ビッグデータとしての骨 研究と倫理の狭間で

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著者プロフィール

1964年南モンゴル・オルドス高原生まれ。静岡大学人文社会科学部教授。北京第二外国語学院大学日本語学科卒業。専攻は文化人類学。博士(文学)。著書に『「中国」という神話』(文春新書)、『墓標なき草原――内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(岩波書店・司馬遼太郎賞受賞)、『日本陸軍とモンゴル』(中公新書)、『逆転の大中国史』(文藝春秋)など多数。

「2018年 『モンゴル人の中国革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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