- Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001108170
感想・レビュー・書評
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川べでの動物たちの暮らしが叙情豊かに描かれている。
わがままで傲慢で、でもなぜか憎めないヒキガエルに対して、ねずみやもぐら、アナグマが時に厳しく、根気強く接する姿は、作者の息子への愛情を感じさせる。
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昔、人形劇映画があったのをご存知の方は、いらっしゃるでしょうか?
私は、あちらが先だったので余計に世界に入り易く、そしてモグラくんには、なんとも言えぬ親近感を覚えてしまうのです。
外の世界がどんなに素晴らしく冒険に満ち溢れていても、やはり薄汚れ様が古ぼけていようが、我が家が一番落ち着くのです… -
しゃべる動物たちの物語なのだが、日本の昔のアニメに比べると設定が雑でなかなか感情移入出来なかった。最初に出てくるのはモグラとネズミでランチにバスケットからフランスパンなどを取り出して食べるという。
馬車にも乗るし、動物が人間のサイズ感として読むとなんとなく落ち着いた。
ちなみに彼らに名前はなく「モグラ君」「ネズミ君」と呼んでいる。
あとがきを見るとパパが子供に聞かせた作り話がもとだというので納得。
ヒキガエルが破天荒なことをした代償があっさりしているのもよしとしよう。
日本の子供たちがどれくらい最後まで読めるのか疑問。
津村記久子のやりなおし世界文学にあった本なので読んだ。 -
作品は知っていたが、初めて読んだ。最初、もぐらくんが日光に当たって大丈夫なのか心配したが、ねずみくんの思いやりや気前の良さに感心して気にならなくなった。アナグマがまわりのみんなを守ろうと配慮したり、ひきがえるを諌めたり、大きな家族のようだわ、と思って温かい気持ちで読み終えました。作者は子どもとの交流の中でこの話を作り、ひきがえるは息子のお気に入りキャラクターだったとのこと。副題にひきがえるの冒険とあるのはこのため。
このひきがえるが飽きっぽくて、夢中になると周りが見えなくなるため、たびたび大騒ぎを引き起こすのだが、不思議と憎めない。だからみんなも助ける気になるんだろうと思う。
自然描写や食べ物の描写が上手い。丁寧な生活を心がけようと思わせる。 -
1章ずつ細切れになってしまったけれど、やっぱり動物達の暮らしの物語は好きだなあと感じる。朝日を浴びて、お茶の用意をして朝ごはんを食べて、冬ごもりの支度をして…。こうやって暮らしていけたらいいのにな。
川ネズミと、モグラと、ヒキガエルと、アナグマ。たくさんの動物達の出てくる楽しい物語だった。
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2どめの挑戦で読んだ。
動物たちが本当にいきいきしてる!
子どもには読んであげたい。声に出してみたい、文章 -
2度目。『わすれられないおくりもの』って後日談みたいな感じがするんだけど。
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なんとも、動物から人間のことを見られているようで気恥ずかしいです。
優れた作品ですね!