こんや、妖怪がやってくる――中国のむかしばなし

著者 :
  • 岩波書店
3.52
  • (3)
  • (9)
  • (17)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 127
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001112450

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 君島さんと小野さんのコンビ絵本。中国むかし話の分野において、これ以上素敵なコラボはないかもしれません。
    のっけから剣呑な展開にビックリ。
    でも、読んでるうちに日本人なら誰もが知っている展開に(^^;;
    作者さんにとってはそれも想定内、さらに現代社会へのメッセージも込めておられるとは、恐れ入りました。
    「君島久子と小野かおるの絵本」シリーズ、他にも『銀のうでわ』『巨人グミヤーと太陽と月』『天女の里帰り』があろみたいなので、読んでみたいと思います。

  • 5分くらい。遠目がまあまあきく。
    中学年まで。
    中国の昔話。さるかに合戦に似てる。

  • 5歳8ヶ月

    図書館読み聞かせ

    ユニークな味方が妖怪に仕返しするお話

  • 絵本で世界を学ぼう

    紹介された本。
    本書で26冊目だ。

    本書は、中国を学ぶ絵本として紹介されている。

    本書の後書きに、さるかにがっせんとの共通点について
    書かれている。

    生き物が、悪者退治に加わるのは理解できないでもないが、非生物が擬人化して加わるのは、何故だろう。
    本書では、牛の糞にも意思がある。

    宗教的に言えば、アミニズムの世界に行きあたる
    ような気がする。

    ま、楽しめたので良しとしましょう。

    本書は、中国を絵本で紹介することになっている。

    再話のルーツは、中国の少数民族のお話だと言う。

    今の中国において、
    少数民族にとって妖怪とは、何だ!?

    言えねぇ、言えねぇの世界だろう。
    今の香港で言ったら、即逮捕されるのかも。

    と考えると、
    絵本で世界を学ぼうの作者の深謀遠慮に感心する。

  • 日本から3000km以上も離れた中国青海省の昔話が、日本の猿かに合戦に似ているとは。
    偶然なのか、大陸から伝えられたのか…

  • 君島 久子(著), 小野 かおる (イラスト)

  • 29年度  5-1
    4分

  • ★★★★☆
    おばあさんの子牛を食べた妖怪は、次はおばあさんを食ってやる!と。
    困ったおばあさんのお友達たちは…?
    かにむかしみたいな。
    (まっきー)

  • 6:00
    中国の昔話、後半はさるかに合戦に似てて面白い
    話や絵は読み聞かせに向いているが、ローラーなどの言葉が世界観に合ってない気がした

  • 中国の昔話。

    むかしむかし、ある村に恐ろしい妖怪がいました。村はずれに一人で暮らしていたおばあさんの所に妖怪が押し入ってきた。今日は子牛を食べた妖怪が、明日はおばあさんを食べると言う。おばあさんが「どなたか、たすけておくれ」と泣き泣き歩いていると、たまご・ぞうきん・かえる・こん棒・火ばさみ・牛のふん・石のローラーがおばあさんを助けてくれるという。


    読み進めると、なんだかさるかに合戦のような展開。
    世界中に似たような話がある不思議ですな。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

君島久子 栃木県に生まれた。慶應義塾大学卒業、都立大学大学院修了。武蔵大学教授をへて、国立民族学博物館教授となる。中国民族学、文学を専攻、特に民間伝承および児童文学を研究。中国、東南アジア、日本を含めた広いアジア地域での比較研究をすすめている。1965年、『白いりゅう黒いりゅう』(岩波書店)、1983年、『中国の神話』(筑摩書房)で共にサンケイ児童出版文化賞を受賞。また1976年、『西遊記上・下』(福音館書店)で日本翻訳文化賞を受賞した。そのほか『ほしになったりゅうのきば』『たなばた』『しんせつなともだち』(福音館書店)、『チベットのものいう鳥』『王さまと九人のきょうだい』(岩波書店)、『アジアの民話』(講談社)、『月をかじる犬』(筑摩書房)など多数の著訳書がある。大阪府在住。

「2020年 『あかりの花 中国苗族民話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

君島久子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×