- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001127003
作品紹介・あらすじ
ことばを知らない生きものがいた。喜びも悲しみもぜんぶ感じていたけれど、それをなんというのか知らなかった。苦しくてつらいとき、ことばを知っている生きものと出会った。気もちを表すことばを、はじめて知った――。だれかとわかりあえるって、なんてすてきなんだろう! 高名な詩人と人気絵本作家が贈る出会いの絵本。
感想・レビュー・書評
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岩波書店のSNSで紹介されていて読みました。
きたむらさとしさんの絵本は好きな方。
これも、ジョン・エガードさんの文をきたむらさんが絵本にしたものだとのことですが、とても素敵な絵本になっています。
ことばを知らないいきものと、しっているいきものが近づいていくところからの絵が特に気に入りました。
ちゃんと相手を見ていれば、言葉がなくても気づくことはできる
そんなことを教えてくれる気がしました。
5歳ぐらいから。
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私はことばをしらないいきものと、ことばをしっているいきもののペット?言葉の抽象化?
この大勢が
たきびの よこで だきあって、ことばの ない よるを
たのしんだ。
姿が大好きです。
静寂な美しさと雨上がりの清々しさが、夜空と草木から伝わってきます。
大人が癒される一冊だと思いました。
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2023.5.11市立図書館
気になる新刊絵本、まずは図書館で。
原題は「WHEN CREATURE MET CREATURE」2022年にイギリスで出版。
ことばをしらないいきものと、ことばをしってるいきもの、ことばをしるかどうかは違っても、喜怒哀楽があってどんなときどんな気持ちになるのかはいっしょ。そのふたりがであい通じ合う瞬間がクライマックス。ふたりでの暮らしは、ことばがたくさんになる一方で、二人ただくっついてことばのない時間もまたかけがえがないというところがよかった。
ことばがないのもちょっと不自由だけど、ことば自体もなにかと不自由なんだよね。そんな「言葉」の本質のところが伝わるといいなと思える作品。
自分の知ってる「ことば」とだれかの「ことば」はほんとうに完全に一致しているのか(それはどうやって確かめられるのか)、「ことばをしっているいきもの」同士は常に間違いなく通じ合えるのかというあたりも考えたいところ。 -
言葉は必要ないんだよね、いくらでも気持は伝えられる
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言葉の本質をついた作品。低学年には難しいかもしれない。繰り返し読むことで味が出てくる本。
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良かった
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ことばでなくても通じ合えるっていいね
2023絵本50 -
くるしくてつらいとき、言葉を知らない生きものが知っている生きものと出会って、気持ちを表す言葉を知る…
でも、言葉を知らないとむしろ、感じ合おうと努力するかも、と思った。 -
ことばを知らない生きもの。喜びも悲しみもぜんぶ感じている。でもそれを言葉にすることもなんて言うのかも知らない。でもある日、苦しくてつらい気持ちでいる時にことばを知っている生きものと出会い、気もちを表す「ことば」というものをはじめて知る。だれかと言葉でわかりあうこと、伝えること。それは喜びなんだな。でも言葉がなくても感じることはできる。まず想いや感情があってのもの。言葉はその人の内面。大切に。