- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001141337
感想・レビュー・書評
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おもしろい!
前に読んだ「お姫さまとゴブリンの物語」が面白かったので
ちょっと期待してました
誕生日会によんでもらえなかった王様のおねえさんの魔女が
生まれたお姫様に「重さ」をなくす呪いをかけてしまう話
重さがないってことがなるほど面白く描かれてる
感情も軽いというか、重くならないのがおもしろい
言葉あそびだなー
もういっこの、「昼の少年と夜の少女」も、おもしろい
ワトーっていうこわい魔女のやりたかったことがなんなのか
よくわからないけど、
昼を知らない女の子や
夜を恐れる男の子っていうのが
こんな風になるのか~
すごい想像力だな!って感心しました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本には表題作と一緒に「昼の少年と夜の少女」が収録されているんですけど、どちらかと言えばこちらの「昼 & 夜」の方が KiKi 好み♪ 「かるいお姫さま」の方はその設定からしてナンセンスで面白いと言えば面白いんだけど、怖いと言えば怖いお話だと思うんですよね~。 待ち望まれて生まれてきたお姫さまが悪い魔女の呪いによって重さをなくしてしまう・・・・と、何だか「眠れる森の美女」を彷彿とさせるようなおとぎ話の王道(?)でスタートするんだけど、ただただ体がフワフワと浮いているだけならいろいろ不便はあっても、それはそれで楽しそうにも思えちゃう。 でもね、どうやらこのお姫さま、失ってしまったのは体の重さだけではなく、オツムの重さ・・・・というか、人間らしい感情が少し欠落しちゃっているような危うさを感じるんですよ。 どんなに深刻な状況でも笑っていて、挙句お姫さまのために、干からびそうになっている湖の水を堰き止めようと命を投げ出そうとしている王子さまを見てもケラケラと・・・・。 ここまでくると「いつもニコニコ、明るくていいねぇ♪」というレベルはとっくに通り越して、何だか寒気がしてきちゃうんですよね~。 とは言っても、そこはマクドナルド。 単なる「荒唐無稽」のお話で終わらせないあたりはさすがです。
(全文はブログにて) -
読了
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描写がきれい。とても素敵。
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ジョージ・マクドナルドの描く幻想的でいて生き生きとした世界と脇明子の名訳がマッチした名作です。
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魔女にのろいをかけられて、ふわふわ浮いてしまうお姫さま。重さがもどるただひとつの場所である湖も魔女のたくらみで干上がり、お姫さまはしだいに弱ってゆきます…。「昼の少年と夜の少女」も収録。
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『魔女にのろいをかけられて、ふわふわ浮いてしまうお姫さま。〈重さ〉がもどるただひとつの場所である湖も魔女のたくらみで干上がり、お姫さまはしだいに弱ってゆきます。お姫さまを救う方法とは?「昼の少年と夜の少女」も収録。』洗礼式に呼ばれなかったために怒って呪いをかける魔女、結婚相手をさがす旅をする王子、おとぎばなしの定型を踏襲していますが、それらのパロディみたいにおかしなお話。お姫さまは呪いによって体が軽くなるだけでなく頭の方も軽くなっていて、何があってもケラケラ笑ってるし、王様は愚かだし・・・不思議なおかしさのある物語でした。もう一つ収録されている「昼の少年と夜の少女」も面白かった。魔女ワトーのたくらみにより、生まれてすぐに拉致された(正確には生まれる前から)少年フォトジェンと少女ニュクテリス。少年は徹底的に闇を避け、昼間の光の中で育てられ、少女の方はというと真っ暗な墓所の中で徹底的に光と昼を避けて育てられます。やがて成長したふたりがとらわれの場所から抜け出して、闇を、光を見た時の衝撃と恐怖が語られるのがとても面白い。それにしても魔女ワトーはこんな実験(?)をして、一体何をするつもりだったんでしょう・・・
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小学生の時に読んで以来、なんだかずっと好きな本。
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思い出の本。小さい頃、この甘い雰囲気にうっとりした。今改めて読み返してみると意外に諷刺に富んでいる。何歳で読んでもおもしろいものはおもしろい。