モンテ・クリスト伯 上 (岩波少年文庫 503)

  • 岩波書店 (2000年6月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784001145038

みんなの感想まとめ

復讐と成長をテーマにした物語は、主人公エドモンが冤罪によって閉じ込められた牢獄からの脱出から始まります。彼はそこで出会った博学な老人から多くを学び、やがてモンテクリスト伯として復讐を果たすために人々の...

感想・レビュー・書評

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  •   よく「世界十大文学」だとか「死ぬまでに読んでおきたい文学」とかに挙げられる「モンテ・クリスト伯」。図書館とかで六巻ぐらいあるのを見たことがあり、「長そう」「重そう」「難しそう」「一生読まなそう」と思っていたが、この3巻に縮訳された岩波少年文庫でも十分筋が分かるし楽しめると聞き、せめてこれくらいは死ねまでに読んでおこうと決めた。
      18世紀のフランス。ナポレオン時代から王政復古し、また、革命が起き、別の王様が即位し、やがてまた革命が起きて第二共和政になり、その後クーデターが起きて第二帝政になるという激動の時代で、一巻を読み終えても何が何やらまだ分かっていない。
      主人公エドモン・ダンテスは、船乗りで若干18歳くらいで次期船長に指名されており、だれにでも好かれる好青年で結婚まで決まっていたのだが、彼を妬む人物たちに嵌められ、政治犯として投獄される。しかも離島の地下の土牢にだ。
      釈放される見込みもなく暗く、臭い土牢に閉じ込められ、絶望していた時に、ある日別の部屋の囚人に出会うことが出来た。その囚人は神父で、とても頭が良く、何もない土牢の中で穴を掘る道具や灯りを作り出して、エドモンの部屋に辿りつくことが出来たのである。そして、エドモンにあらゆる教養を身に着けさせ、やがて悲しい別れをするのだが、エドモンは奇跡の脱出を果たした。その脱出方法といえば、トム・ソーヤが喜びそうな大冒険である。14年ぶりに地上に出てきたエドモンは、土牢の中で神父に教えられたモンテ・クリスト島で財宝を手にし、「モンテ・クリスト伯」という謎の大金持ちとして、海賊や山賊とも渡り歩き、かつて自分を嵌めた人達への復讐を企てる。
      この一巻の最後になってやっとモンテ・クリスト伯が愛想良く、気前良く親切に接していた人物が何者が理解した。遅いわ。
      政治状況が複雑なので、ボナパルト派とかジャコバン派とか何がどうやばかったのか分かりづらくて大変だけど、それでもエドモンが土牢に閉じ込められていた14年の間に時代の波に乗って繁栄した知り合い、落ちぶれた知り合いがいて、その人たちが、謎の大金持ちについて「エドモン」と認識出来ずに接近していく様が小気味良い。
      同じ頃のフランス文学、ユゴーの「レ・ミゼラブル」も善良な人が何年も牢屋に収容され、脱出したあとリベンジしていくという点や地下から脱出する点など類似している。重たい時代だったんだなあ。
      古典って後世の人が「歴史」として学ぶことをその時代の人の目線で書いているから、いつまでも新鮮なまま歴史が蘇ってくるのがすごい。
      あと二巻だ。面白くなってきたから、スピードアップ出来るかも。

       


    • へぶたんさん
      Macomiさん
      あけましておめでとうございます!
      おせち詰めるのえらい〜準備えらい〜
      私はおせちセット一式買って、もう寝正月準備バッチリで...
      Macomiさん
      あけましておめでとうございます!
      おせち詰めるのえらい〜準備えらい〜
      私はおせちセット一式買って、もう寝正月準備バッチリです笑どんな味か楽しみ〜♪
      京都、今日も混んでるでしょうねえ
      またどこかで偶然すれ違うことも...?
      今年もよろしくお願いします*\(^o^)/*
      2026/01/01
    • Macomi55さん
      へぶたんさん
      家を出た長女に「お正月帰ってくるの?」と聞いたら、「え?帰らなあかんの?帰ったらおせちとかあるの?」と言われたので、何か用意し...
      へぶたんさん
      家を出た長女に「お正月帰ってくるの?」と聞いたら、「え?帰らなあかんの?帰ったらおせちとかあるの?」と言われたので、何か用意しなきゃヤバいと思って頑張ったのです^ ^
      今日は午後になってしまいましたが、嵐山の有名な竹林の小径を外国人に紛れて通って野宮神社へお参りに行きました。子供の頃親に連れられて行った時には本当に静かな所だったのに考えられないくらい賑やかでした。それでも伏見稲荷や八阪神社の喧騒に比べたらしっとりしてていい感じでした。現代語訳だけど、源氏物語も読んだ大人になってみて、古くて素朴な神社の良さが分かりました。
      2026/01/01
    • へぶたんさん
      嵐山…何年前に行ったきりだろう笑
      神社の良さって、最近分かってきましたよねσ^_^;
      その良さを知っておくことで、本の理解や楽しさが格段に違...
      嵐山…何年前に行ったきりだろう笑
      神社の良さって、最近分かってきましたよねσ^_^;
      その良さを知っておくことで、本の理解や楽しさが格段に違いますもん。今年こそ、めざせ、源氏物語!です笑
      2026/01/02
  • もはや半世紀以上前になるでしょうか。その頃、世界文学全集を持っていて、その中に同じ題名の本・・確か厚い本で3巻に分かれていたと思います。
    それを読み始めてから気になって夜もろくに眠れなかったくらい。
    そして読み終わってからしばらくほかの本を読めなかった‥‥

    もっと子供の頃はラジオで、巌窟王 として放送されていて、
    ♫牢屋の石の壁は俺の心を知っている 虚しく過ぎた14年 忘れられないこの恨み♫

    多分誰も知らないと思いましたが、私は鮮やかに思い出してしまい、読み始めました。少年文庫というのを複数の中から選びました。
    そして「上」を読み終えました。
    薄い記憶の底にあったものが少しづつ浮かんできました。
    早く読み終わりたい‥‥

  • 冤罪を着せられたエドモン
    イフ島の牢から抜け出したのは14年の後
    これから彼の復讐が始まる
    ワクワクだ

  • アレクサンドル・デュマ
    1802-1870フランスの作家.放任された幼少時代をおくったが,パリに出て公証人の書記をつとめながら書物に親しみ,戯曲を書いて成功する.七月革命で革命軍に身を投じるなど,すすんで政治運動にも加わった.戯曲のほかに,紀行,歴史小説,短 ,童話など, 200以上の作品を残したが,協力者との共同作業によるものも少なくない.小説は,劇的な展開と生きいきとした会話が特徴.『モンテ・クリスト伯』とならんで『三銃士』が有名.

    編訳者   竹村  猛(タケムラ・タケシ)
    1914-1987フランス文学者.バルザックを主として,フランス 19世紀文学を研究.訳書に,バルザック『三十女』,デュマ『三銃士』,モーパッサン『男ごころ』,ラクロ『危険な関係』などがある.


    —『モンテ・クリスト伯 上 (岩波少年文庫)』アレクサンドル デュマ著

    「​「しかたがないさ、エドモン君。われわれはみんな、一度は死ぬのだ。古い者は新しい者にその席をゆずらねばならない。それがなければ、進歩ということはあるまいさ。それに、とにかく君もいってくれるように、積み荷のほうは ​ 」」

    —『モンテ・クリスト伯 上 (岩波少年文庫)』アレクサンドル デュマ著

    「​「そう、それは知っているよ、メルセデス」と、青年は答えた。「だけど、カタロニヤ人たちのあいだでは、カタロニヤ人どうしで結婚するというのが、神聖な掟になっているのを、君は忘れているのかい」 ​「それはあなたの思いちがいよ、フェルナン。それは掟なんかじゃなくて、たんなる習慣だわ。そんな習慣を、自分の都合のいいようにお取りにならないで。あなたは兵役にはいっているのよ、フェルナン。今にも召集がくるかもしれないわ。兵隊になったら、あなたはこのわたしをどうしてくださるの。財産もなく、あるものといったら朽ちかけたあばら屋ひとつの、あわれなみなしごのこのわたしを」」

    —『モンテ・クリスト伯 上 (岩波少年文庫)』アレクサンドル デュマ著

    「​「かまわないさ、メルセデス。どんなに君が貧乏でひとりぐらしだといったって、マルセイユのどんな大きな船主の娘やどんな金持ちの銀行家の娘なんかよりも、ずっと君のほうがこのぼくにはふさわしいんだ」 ​「フェルナン」と、メルセデスは頭をふりながら答えた。「友情だけでがまんしてちょうだい。くどいようですけれど、わたしがあなたにお約束できるのはそれだけです」 ​「そうか、わかった」と、フェルナンはいった。「君は自分の貧乏にはじっと堪えているが、このぼくの貧乏はおそろしいんだ。いいとも、メルセデス、君が愛してくれるなら、のるかそるかやってみよう。君が好運を持ってきてくれるんだ。そうしてぼくは金持ちになるよ。このまま漁師の仕事をひろげてもいいし、事務員になって銀行にはいってもいいし、商人になったっていいんだ」」

    —『モンテ・クリスト伯 上 (岩波少年文庫)』アレクサンドル デュマ著

    「​「いいかね、ダングラール」と、カドルスは友人に目くばせをしながら、「このフェルナンという男は、善良で勇敢なカタロニヤ人で、マルセイユ一番の漁師なんだが、これがメルセデスという美しい娘にほれているんだ。ところが、残念ながら娘のほうでは、ファラオン号の一等運転士にくびったけ。しかも、そのファラオン号がちょうどきょう入港した、ということさ。わかるかい」 ​「気の毒だな」と、ダングラールはいかにも心から青年に同情したようなふりをしながら、「この男は、ダンテスがこんなに急に帰ってくるとは思っていなかったんだな。おそらくダンテスは死んだか、それとも心変わりしたんだ、と考えていたわけだ。こうしたことは、突然やってくることだけに、それだけいっそう身にしみるというものさ」」

    —『モンテ・クリスト伯 上 (岩波少年文庫)』アレクサンドル デュマ著

    「司祭は微笑をうかべた。 ​「人間の学問などは、かぎられたものだ。数学と物理学と歴史と、それにわしの話せる三か国語か四か国語を、君に教えてあげたら、それでわしの知っていることは終わりだ。それをそっくり、わしの頭から君の頭につぎこむのに、二年とはかかるまい」 ​「それでは、はじめになにを教えてくださいますか。わたしは学問にうえているのです、早くはじめたいのです」 ​「なにもかも教えてあげるよ」と、司祭はいった。  その夜すぐに、ふたりの囚人は教科案を立て、翌日から実行にかかった。ダンテスは、おどろくべき記憶力と、異常なまでの理解力とを持っていた。彼にとって有益な日々が、数えるともなくすぎていった。一年たつと、彼はまったく別人のようになっていた。」

    —『モンテ・クリスト伯 上 (岩波少年文庫)』アレクサンドル デュマ著

    「ある夕方、ふたりがいつもいっしょにいた近くの樅の林から、ほんとに狼が出てきました。狼は十歩も走らぬうちに、撃ち殺されてしまいました。ヴァンパは意気揚々と、狼を肩にかついで農園に帰りました。これが付近の評判になりました。すぐれた人間というものは、どこにいても、一群の賛美者を得るものでございます。この若い羊飼いは、このあたり十里四方でいちばん腕のよい、いちばん強い、いちばん勇敢な若者だ、といううわさになりました。テレサのほうは、もっと広いうわさで、サビーヌいちばんの美しい娘だとされていましたが、ういたことばをかける者はひとりもおりません。娘がヴァンパに愛されていることを、みんな知っていたからでございます。テレサは十六、ヴァンパは十七になっておりました。 」

    —『モンテ・クリスト伯 上 (岩波少年文庫)』アレクサンドル デュマ著

  • 前半、主人公ダンテスがイフ城砦から脱獄して財宝を見つけるところまでは、映画「ショーシャンクの空に」のようでワクワクしながら読み進む。

    その後、ダンテスは財宝があった島名と同じモンテ・クリスト伯爵に名を変え、復讐のための外堀を埋め始める。司祭になったり、銀行員になったり、船乗りシンドバッドになったり、、、スーパーマンなのか?と言いたくなる。

    最後はちょっと中弛みしてきた感がある。中巻での盛り返しを期待。

  • やっと手にできたモンテ・クリスト伯!フランス文学の中には、やみつきになって止まらない作品がある。
    レ・ミゼラブルもそう。
    はらはらドキドキの展開。面白い

    2024年、本国フランスで映画が大ヒットしたらしいので映画も観たい!

  • 岩波文庫から出ている方を読んだ方がいいのかもしれないけど、あんまりグロテスクだとしんどいかと思ったので岩波少年文庫の方を読むことに。
    結果的に登場人物の言い回しや表現が古い作品だけあってなかなか慣れないところがあったのでまずはこっちを読んでおいてよかった。

    無実の罪で囚われたエドモン。何となくで知っていた冒頭もこういうことなのか!となりながら読めた。
    脱獄後、これから復讐が始まっていくのだろうけど今はまだ嵐の前の静けさといった具合。次巻からどうなってくるのか楽しみ。

  • 無実の罪を着せられた男の復讐物語。岩波文庫から完訳版がかなりの長編で出ていますが、こちらでも十分楽しめました。

  • 古典文学の名作の1つです。
    できれば岩波文庫でしっかり読みたいところではありますが、時間もなかなか取れそうにないので、少年文庫版にて。

    とはいえ、少年文庫でもしっかりとした読み応えのある作品です。

    好青年エドモン・ダンテスが、欲望のままに陥れられ、婚約者を奪われ長く地下牢に閉じ込められるところから物語は始まります。

    獄中で出会った神父から隠し財宝の在り処を聞き、その島の名前から「モンテ・クリスト伯」と名乗り、ローマでアルベールとフランツという2人のフランス青年貴族と親交を深めるところまでが上巻で描かれます。
    中巻からの、物語の展開(壮大な復讐劇?)にも期待が高まります。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/722653

    冤罪で投獄されたエドモン・ダンテス。
    長い苦しみの末脱獄に成功し、巨万の富を手に入れ、モンテ・クリスト伯と名を変えて社交界に現れる。
    自分を陥れた者たちへの復讐のために。

    岩波少年文庫版。こちらもおすすめ。
    上・中・下巻になっています。

  • "「ねえ」と、伯爵夫人はいった。「バイロンはわたくしに、自分は吸血鬼はいると信じているといいましたわ。自分でも見たといって、その顔を説明してくれましたわ。それがまったくあの方とおんなじなのです。あの黒い髪、あのふしぎな炎で燃えているような目、あのすさまじいまでの青白さ。それに、いっしょにいる女の人がまた、ふつうの女の人じゃありませんのよ。ギリシアの女……きっと、あの方とおなじに魔法使いの女かもしれませんわ」" P.329

    作品解説によれば、二年間、新聞紙上で連載された作品だそうで、連載が途切れると騒ぎになるほどの人気を博したそうである。
    なるほど、随分と悠長な復讐物語であると思えば、そういう事情であったか。連載による物語の歪みというものは実在するもので、冒頭から連載モードへの移行がはっきり分かる例もある。

    さておき、当時の人が続きを待ち望んだ理由は理解できる。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/722653

  • 面白かった。
    感想はまとめて下巻に。

  • ロビンソン・クルーソー読んだ時並にわくわくした
    もっと早く読めばよかった
    作中"日本の陶器"って出てきたのがなんか嬉しかった
    続きも早く読みたい

  • 福岡市城南市民センター図書館 所蔵

    読書会「旅をする木」6月の課題本。
    ストーリー、情景描写、人物描写、共に秀逸。
    韓国ドラマのようにやられる期間がやたら長くて、復讐が一瞬で終わるのと違って、学問を積み、人脈を広げ、調査、計画し、善行を施しながら、進んでいく様子が、素晴らしい。さあ、中を借りにいきましょうか。

  • ストーリーが巧妙に構成されていて、作者の頭の良さに驚いた。当時のパリの社交会の様子も面白かった。必読の価値あり。

  • 数十年前から一度は読んで見たかった小説。当初は巌窟王を読んでみたが戦前に翻訳された書物の為全く意味が理解出来ず、こちらの児童書に変更しました。まさに復讐劇‼️無実の罪を背負った1人の人間の怒り、憎しみ、失ったものの数々…それらを復讐心に変え、主人公は何を得ようとしているのか…モンテ・クリスト伯が最後に見た景色が気になります。

  • 海外文学にありがちな分かりにくい言い回しや表現はあるものの、ワクワクして読めば読む程続きが妙に気になる作品。

  • 全7巻を読破する下読みとして。 あらすじとして青い鳥文庫の岩窟王を読んで見ました。 上中下とあるだけに巌窟王よりも端折ってなく、それなりに楽しくて読みやすい。 なにしろ登場人物の名前が似ていたりで、この程度の物でも相関図は必要。このあたりで作って置くとよいかも。

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