ふしぎなたいこ: にほんむかしばなし (岩波の子どもの本 カンガルー印)
- 岩波書店 (1975年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (70ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001151022
感想・レビュー・書評
-
2色刷りの本文が、昔話の雰囲気にぴったり!
「ふしぎなたいこ」「かえるのえんそく」「にげたにおうさん」の3本立てです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
初版は1953年!という驚きの1冊ですが、文章の古臭さはなく、とても読みやすいです。
1975年に改版とされているので、もしかしたらそこで文章も見直されたのかもしれません。
文章は9割がひらがなで、ときどき小学校1年生で習う漢字が出てきますが、もちろんフリガナつきです。
どの見開きにも絵があるので、絵本と児童書の中間のような雰囲気があり、小学校低学年以降なら、ひとりでも読むことができます。
3本のお話が収録されているので、1日1本ずつ読み聞かせ、という形もオススメです。
読み聞かせの場合は年中さんくらいから楽しむことができるでしょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
表題作の「ふしぎなたいこ」は知っていましたが、「かえるのえんそく」は読んでみてなんとなく覚えがあるなあ…という感じ、「にげたにおうさん」は初めてのお話でした。
「かえるのえんそく」はユーモアが効いていて、その滑稽さがおもしろさにつながっている昔話でした。
また「にげたにおうさん」は、ラストのオチに「におうさん、ちょっとズルいよ~」と思ってしまう結びでした。
本文はフルカラーではなく、しかし白黒でもなく2色刷りなのですが、その2色刷りの画面が、日本の昔話の雰囲気をほどよく醸し出しています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この本は、小3の娘にひとりで読んでもらうと思っていたのですが、昔話にあまり興味がない娘は、なかなか手にとってくれませんでした。
そのため、読み聞かせスタイルで1話ずつ、親子で読みました。
今はわかりやすい本、きれいな印刷の本、なにかしらの教訓が提示された本の方が好まれるのかもしれませんが、日本ならではの昔話にも、ユニークでおもしろいものがたくさんあります。
大きくなると自分で選んで昔話を読むことは少なくなると思うので、幼い頃の読み聞かせの中に、時折こうした昔話のお話も入れてみると、いろんな種類のおもしろさを子どもも親も知っていけるのではないかと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
よみきかせにも。琵琶湖のゲンゴロウブナのいわれ。
-
「不思議なたいこ」と他2編付き。
懐かしくて買った絵本。読み聞かせはしていない。 -
「ふしぎなたいこ」朝の読み聞かせ
「かえるのえんそく」ほかほかまつり 語り -
こういう絵本がたくさん読みたい
-
普通の昔話の本かと思いきや、5歳の息子がスッとお話の中に入りこんで、楽しんだり心配したり。何度も読んでほしがりました。
-
保育園にあった本で、すごく面白かった記憶があります。
昨年エジプトに行った際、アラビア語版を見つけて購入。
勉強がてらもう一度読んでみようかな☆ -
素朴な絵で心が和みます。
-
げんごろうさんの不思議なたいこ。たたくと鼻が高くなる。野はらに寝ころび、どんどんたたくと、鼻はにょきにょきのびて、天国までとどいた。
(『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部 より)
「ふしぎなたいこ」
「かえるのえんそく」
「にげたにおうさん」 -
昔ながらの絵ですが、息子は真剣に見入っていました