ペテフレット荘のプルック(下)――とんでけ、空へ

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001156478

作品紹介・あらすじ

プルックが海で見つけた卵は、絶滅したはずのマキゲフナドリ。はく製にされるところを助けだし、自力で飛べるようにと…。オランダの子どもの本の女王アニー・M.G.シュミット生誕100年記念。

感想・レビュー・書評

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  • 「横暴なお母さんから友達のアーヒエを救う」という子どもらしい物語から、ちょっと、ふりかかる問題のスケールが大きくなってきてしまって、最初、とまどってしまったけれど、すぐに、母娘共に、物語に引き込まれていきました。
    面白かった。もっと読んでいたかったけれど、プルックは、これでおしまい。寂しい。

  • 上巻よりもハラハラドキドキしてとても面白かったですが、上巻でのエピソードがうまく繋がってくるのでぜひ2冊セットで読んでほしいです。前半は森の公園化計画を阻止するためにプルックが奮闘。タイムリミットは2日。頼りにしていた人にがっかりさせられ一度は絶望しますが・・・この後の展開がとても好きです。誰もが笑顔になる展開があるなんて。でも、ここで甘ったるくならないのがこの本のいいところです。世の中いいことばかりではないということが暗に示されている気がしてしまいました。マキゲフナドリがはく製にされるか飛んでいくかというエピソードは「飛ぶってどこに?」という言葉が印象的、最後は心の底から満足しました。最後、プルックの誕生日、ジーンとしました。その後の行先も嬉しい展開です。絵も綺麗で幸せいっぱい、良い本に出会いました。オランダでは長年愛され続けている本のようなので、ぜひこれから日本の子どもたちにも愛されてほしいなぁと思います。

  • みんなのチームプレーで、キジバト森を救えて本当によかったね!

    小さな渡し船をもった渡し守オオカミ、
    とっても変な人のヨスネビト、
    自分を絶滅種と勘違いしているマキゲフナドリなど
    下巻もユニークなキャラクターが登場。
    ブルックは仲間をちょっぴり疑ったりすることもあったけど、
    ちゃんとその声に耳を傾けて、
    気持ちに応えてあげてるところがいいな。

    こちらもかわいい挿絵と装丁に大満足。

  • キジバト森が無事で、よかったぁ。
    新たなキャラ、渡し守オオカミ、マキゲフナドリも楽しかったぁ。
    ミチササヤキガイの、人間味(?)あふれる反応、セリフの長さも、よかったぁ。

    上下巻そろって読んでもらいたいなぁ。
    はて。どうやって手渡すか……。

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著者プロフィール

1911~1995年。オランダのカペレ生まれ。子どものための物語、詩、劇の作家として活躍し、「オランダのほんとうの女王」とたたえられた。1988年に国際アンデルセン賞を受賞したほか、『魔法をわすれたウィプララ』で金の石筆賞を、『ペテフレット荘のプルック』『ネコのミヌース』で銀の石筆賞を受賞。オランダの国民的作家であり、「イップとヤネケ」シリーズをはじめ多くの作品が、ヨーロッパを中心に広く読みつがれている。

「2013年 『パン屋のこびととハリネズミ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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