ドアのむこうの国へのパスポート

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001160468

作品紹介・あらすじ

作家の家には、なぞめいたドアがある。ドアのむこうには、特別なパスポートを持った人しか入れないという。クラスの子どもたちは作家と手紙をかわしながら、パスポートやビザの申請といった課題にむきあううちに、仲間や自分をより深く知っていく。オランダの人気児童文学作家二人による、子どもたちへのエールに満ちた物語。

感想・レビュー・書評

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  • クリーンヒット『ドアのむこうの国へのパスポート』 | 教文館ナルニア国
    https://onl.tw/RDnEQ5Z

    Tonke Dragt | Literatuurgeschiedenis
    https://www.literatuurgeschiedenis.org/schrijvers/tonke-dragt

    Linde Faas – Illustration, animation and drawings
    https://www.lindefaas.com/

    ドアのむこうの国へのパスポート - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b623484.html

  • 2024年度読書感想文課題図書 小学校高学年の部

    「作家の家には、なぞめいたドアがある。ドアのむこうには、特別なパスポートを持った人しか入れないという。クラスの子どもたちは作家と手紙をかわしながら、パスポートやビザの申請といった課題にむきあううちに、仲間や自分をより深く知っていく。オランダの人気児童文学作家二人による、子どもたちへのエールに満ちた物語。」

    あれっ。読むの時間かかった割におもしろくなかったぞ・・。
    ・いつの間にか本編が終わり、あとがきが始まっていて違う話が始まったのかと思った。
    ・パスポートがわくわくするもので、子ども達ひとりひとりのらしさがつまったものになり、作り上げるまでにクラスメイトや先生がたくさん話し合いい時間を過ごした。というのは、わかった。わかったけれど、読者として、ドアをあけてからの展開にはガッカリしてしまった。クラスメイトもがっかりしていたはずなのに、気付けば「まぁよかったね」みたいになってる。そこに説得力がなく、納得できないままモヤッと終わった。
    ・私はこの本から感想文は書きにくいのだが・・課題図書。さて子どもたちはどんな感想を書くのだろう。
    ・訳が読みにくい。自分に合っていないだけかもしれないが。
    ・物語を読んでいて、「素敵な大人だな。」「わくわくするな。」「この人のこのセリフ好きだな。」って感じて好きになる本はたくさんある。しかしこの本は、読者がそう感じる前に「ぼく先生が好き!」「この場所は心地よい!」「いろいろあったけど楽しかったね!」と登場人物が感想をしゃべり出し、イイ雰囲気にもっていってしまうことが多かった。読んでいて読者一人が置いてきぼりにされているような気がした。

  • 教育に困難をともなう子の学校。作家とのやり取りを通じて、ドアのむこうの国へのパスポート申請書を書いたり、その連邦にありそうな国のビザを自分で考えて書いたりという授業が楽しい。

    でも何よりも子どもたちが楽しみにしているのは、先生にお話を読んでもらうこと。そういえばわたしも6年生のときの先生がお話を読んでくれるのがすごく楽しみだった記憶がある。

    でもってこのパスポート申請書やビザのくだりは実際に起きたエピソードをもとにしていることが巻末のあとがきに記されていて、これもまた楽しかった。

  • オランダの作家ふたりの共作

    ビザという名の、本を当てるクイズになっているものが楽しい
    これは作ってみたい!!

    トンケさんたちのユーモアのある抗議活動が、ものがたりに生まれ変わたそう。

  • 2023 原題 WIE ACHTER DEZE DEUR VERDWAALT
    by Rindert Kromhout & Tonke Dragt
    illustrated Linde Faas

    まず表紙が素敵(もちろん、他のイラストも鉛筆の線画も素敵)
    読者のみなさんへというトンケのメッセージにもある
    表紙をよく見て!と。

    忙しくしている現代の子どもに一番伝えたいのは、ゆっくりじっくり「やる」こと
    見て、それを頭にめぐらせて、想像力を働かせること

    そんなことを教えてくれる1冊
    2人の作家の素敵な合作に拍手喝采

    ラヴィニア・アケノミージョ役•••トンケ・ドラフト


    主人公は、ラウレンゾー
    パパとママは離婚、ママと2人暮らし
    パパはイタリアへ帰り、新しい家族と暮らし、連絡も取れていない

    彼はトム先生のクラスの一員
    クラスは10人たらずの少人数
    それは少し支援の必要な子どもたちのクラスらしい
    トム先生はいつも、本を読んでくれる
    先生のお気に入りの作家ラヴィニア
    子どもたちはそれぞれ個性的ななふるまいだけど、先生が読んでくれる本を楽しんでいる

    な、高じて、作家ラヴィニアに手紙を書くことになる

    なんと返事には、クラスから2人だけ家に招待するというのだ
    それに選ばれたのは、テヤとラウレンゾー
    2人はラヴィニアの家で、不思議なドアを目にするが、ラヴィニアはそこは「コスモポリタン連邦があり、入りたいならピザが必要である」と言う
    そこに入れは、おどろくような冒険ができると

    まずはパスポート申請が必要であり、「小さき門をくぐれぬ者が、パスポートを送る」と謎の言葉も言う

    学校でテヤとラウレンゾーは報告をする
    まもなく、ラヴィニアから手紙が届き、パスポートの申請用紙が送られる
    「ほんとうのことを書いて、わたしに送ってください。そうすれば、わたしは、それを大使に提出して、承認を求めます」と。

    クラスのみんなは申請書を作成する
    名前、年齢、生年月日
    「声の色」
    「目の数」
    「職業、またはそれ以外の活動」
    「申請者がピザを希望する『世間-知らずの国』の名前」

    世間知らず国の名前は、
    じょうだんで書いてよかった
    どこにもない国の名前

    その後、無事10人分のパスポートが届き、今度はピザを申請することになる

    ドアの向こうに入るためのピザというのは入国許可証のこと。
    「コスモポリタン連邦は、有名な子どもの本の国々からできています。そんな国のピザの一つを見本として送ります」
    「カラスが海にぷかぷかういている島のピザ」
    これは本のことで〜
    『わたしたちの島で』リンドグレーン

    「このピザは、なぞなぞピザです。なぞなぞでなければ、有効ではありません。ということで、ピザには、本の題名そのものではなく、本の題名をあてられるようなヒント-なぞなぞ-が書いてあります。みなさんも、子どもの本の国のなぞなぞを自分で作って、わたしに送ってください〜なぞなぞは優しすぎてはいけません。」

  • 作家の家には謎めいたドアがある。ドアのむこうへ行くには特別なパスポートを持った人しか入れないという。作家と手紙を交わしながらパスポート申請やビザを作成していく中でクラスメイトとの関係も深まっていく。

    あらすじ見て面白そうと手に取った本。
    作家からの課題に取り組む子どもたちと先生のやり取りが微笑ましく、ついにドアの向こうへ行けるという皆の高揚感が伝わる。
    最後まで読んであたたかい気持ちに包まれた。

    最後に書かれていたのは作家の実際の経験に基づいてできたお話だそうで、2人の出会いやエピソードが素敵だった。

  • 想像力を膨らませてくれる本。最後の展開も面白い。作中の本も読んでみたくなる。

  • 2024.04.27

  • 2024年課題図書(高学年)その2。

  • 手のかかる子どもたちのクラス…先生の接し方がイイなぁ。

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