リーゼ・マイトナー 核分裂を発見した女性科学者

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001160505

感想・レビュー・書評

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  • The Woman Who Split the Atom: The Life of Lise Meitner | Jewish Book Council
    https://www.jewishbookcouncil.org/book/the-woman-who-split-the-atom-the-life-of-lise-meitner

    偉人たちの夢 (58)リーゼ・マイトナー | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」(2001.01.01)
    https://scienceportal.jst.go.jp/gateway/sciencechannel/c010501058/

    リーゼ・マイトナー【第91号】 | STEAM NEWS(2022.08.19会員記事)
    https://steam.theletter.jp/posts/377a2ad0-1ef1-11ed-8e5d-9b6f62ef28fe

    Marissa Moss · Writer & Illustrator
    https://www.marissamoss.com/

    リーゼ・マイトナー 核分裂を発見した女性科学者 - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b641558.html
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    此方も読んでみたい、、、
    「この世界の片隅に」こうの史代が、核分裂研究者リーゼ・マイトナーの物語執筆(試し読みあり) - コミックナタリー(2018年10月25日)
    https://natalie.mu/comic/news/305118

  • 「核分裂」という現象を発見し、誰よりも早く『ネイチャー』誌に論文を掲載しながら、「助手」扱いされて、ノーベル賞も受けられなかった物理学者、リーゼ・マイトナーの伝記。
    そもそも女性が大学に入ることもできない時代に生まれ、どのステージでも「女性に門戸がひらかれた第1期生」のような存在。伝記全体から伝わってくる控えめでシャイな人柄にもかかわらず、その揺るぎない実力で時代にあらがいながら自分の居場所を作っていったことには、ほんとうに敬服する。

    それでもユダヤ人の彼女にとって、第二次大戦へと向かう時代の嵐は過酷すぎた。当時の資料や書簡をていねいにたどっていて、マイトナーがぎりぎりまでベルリンにとどまりながら、最後、命からがらオランダへさらにはスウェーデンのストックホルムへと逃れるあたりは、胸の鼓動が伝わってくるよう。でも、現代でも同じような思いをしている難民の人たちはあちこちにたくさんいるんだよなあ。

    核分裂発見の経緯(マイトナー自身は、このころ、実験器具も何もなかったので、ベルリン時代の同僚である化学者のハーンがおこなった実験を手紙のやりとりで「解釈」した)や、西側諸国が、ドイツの核開発を恐れるあまりマンハッタン計画に突っこんでいくあたり、そして終戦後、ドイツの物理学者たちが保身のため自己正当化をはかるあたり、どれも資料の裏付けがあって読みごたえがあると同時に、現代もあちこちで起きていることばかりだなと思わされて、うううとなる。

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