- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784002600437
感想・レビュー・書評
-
▼かつて氏の「中立日本の防衛構想」に魅かれ手にした著作。
▼しかし、「中立」と言うのは易かれど、それを実現するには多大なる努力が必要なのだと実感させられる。
▼非同盟でいるということは、本来、自力で防衛する必要がある状態になるということだ。もちろん「戦略として」の非武装も選択肢となり得るだろうが、私たち日本が一国で十分な自衛力を有するためには、どれだけのコストがかかることだろう。果たしてそれがベターな選択と言えるのだろうか。
▼何のための自衛か。言いかえれば、誰のための自衛か――そこから出発することなしに、十分な可能性を吟味することは難しいだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[ 内容 ]
冷戦が終結したいま、その半世紀におよんだ時代から何をどう読みとるべきか。
本書では、冷戦を、東西対立にとどまらず、発展途上地域をもふくむ世界的な不均等発展と軍事化という、より大きな枠組みでとらえることによって、これからの新時代に人間がとりくむべき課題を指摘し、解決への道すじを展望する。
[ 目次 ]
中立日本の防衛構想
「力の均衡」の虚構
冷戦状況の政治構造
日本における国際冷戦と国内冷戦
平和運動における心理と論理
軍縮の政治構造―世界軍事秩序と日本・沖縄
世界における日本の役割
戦後外交の総決算
平和・開発・人権―地域で世界人権を考える
いま、平和とは
冷戦終結と地球社会―むすびにかえて
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
2冊