ノーベル賞の決闘 (同時代ライブラリー 124)

  • 岩波書店
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002601243

作品紹介・あらすじ

1977年度のノーベル医学生理学賞を受賞したギヤマンとシャリー-。2人のすぐれた科学者の20余年にわたる情熱と決意、異常なまでの競争意識に燃える対決は、真理の探求に心身を捧げる科学者という読者のイメージを完膚なきまでにぶちこわす。現代科学の研究の現場を鮮列に描く科学ノンフィクションの傑作。

感想・レビュー・書評

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  • EU企画展2023「EUの北と南スウェーデンとマルタにフォーカス!」 で展示していた図書です。

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    https://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN08071813

  • 「2011年 突撃!先生にインタビュー POP」

    http://opac.lib.tokushima-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?materialid=008502766

  • 本書の内容はとても批判的であり、読後、得るところはない。また、訳が悪いのか読みづらい。
    内分泌ホルモン系因子の発見者、ギルマンとシャリーがノーベル賞を受賞するまでの熾烈な争いを描いたもの。ジャーナリストの視点で語られ、一番は金銭的な無駄、2番は両者の研究者としての独裁的な性格が問題であると描く。そのためハッピーエンドには終わらない。
    また、業績に焦点を当てていないため、この発見と類縁の業績は、まったく語られることはない。
    本にも書名が出てくる「2重らせん」は、まさに対照的な内容であると思う。

    私は2重らせんを読んで分子生物学に興味を持った。

    • ゆきさん
      二回ものコメントありがとうございます。
      コメントのお返しをしようとは思っていたのですが、うまくできなかったのでこのような形でお返事させて頂き...
      二回ものコメントありがとうございます。
      コメントのお返しをしようとは思っていたのですが、うまくできなかったのでこのような形でお返事させて頂きます^^

      えぇと、デミアンのことですが、はい、多感というのも確かにそうですね!それプラス、未熟というか未成熟というか…まだ自分の将来を具体的に決めてない今、読めて良かったということを表現したかったんです。文章を書くたびに語彙不足と表現力のなさを痛感させられます…。

      あと、世界史関係ですが、だいさんのおっしゃる本は読んだことはないですね!
      書店で見つけたら目を通してみようと思います。

      ではでは、コメントありがとうございました…!
      2012/08/22
  • 1977年のノーベル医学生理学賞を受賞したギャマンとシャリーの20年以上に渡る異常なまでの対決を描いた本。

    科学者も泥臭い人間ですよ、業績って本当は個人に帰せられないものが大きいんだよ、というお話。彼らの場合はものすごい競争心があったからこそ、研究がはかどったのかもしれない。

    脳のホルモンを求めて、文字通り数百万の羊や豚の頭を処理したらしい。予言されたものを見つける、という作業だったので、知的な挑戦と言うよりは、長年の地道な(気の遠くなるような)単純作業があってこその業績。忍耐力と、毎日18時間労働するような状況。「実験室こそが自宅だった」とあるように、やはりこの域に達するのはワーカホリックな人のようだ。

    数百万頭の羊や豚をどう手に入れるか(屠殺工場からできるだけ安く手に入れる)、研究資金をどう手に入れるか、優秀な助手をどう探すか。。。「補給戦」という本を読んだあとだからかもしれないが、ロジスティクスがものをいう分野だと感じた。

    彼らにとって幸運だったのは、研究者人生のはじめにおいてスプートニク・ショックの直後で、研究資金に事欠かなかったことがあるかもしれない。10年以上も何の成果もなく研究者をやるのは今は難しい。

  • 学士院の先生に進められた。絶版なんだよね。

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著者プロフィール

イギリス生まれの科学ジャーナリスト。ケンブリッジ大学キングスカレッジ卒業。『ネイチャー』および『サイエンス』の科学記者を経て、『ニューヨークタイムズ』紙の編集委員となり、現在は同紙の人気科学欄『サイエンスタイムズ』に寄稿。
著書に、『5万年前』(イースト・プレス)、『宗教を生みだす本能』(NTT出版)、『背信の科学者たち』(共著、講談社)など多数。

「2016年 『人類のやっかいな遺産』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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