無名者の歌 (同時代ライブラリー 148)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002601489

作品紹介・あらすじ

経済成長の陰に伏す療養者の歌、農村や工場の仕事の歌、愛と闘いをつつましく語る若者の歌…。朝日歌壇に寄せられた激動する時代の片隅の人びとの吐息と、喜びと悲しみを映しだす様々な短歌が、現代の代表的歌人に抄出されて、血の通う庶民の戦後史となった。

感想・レビュー・書評

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  • 朝日新聞の朝日歌壇選者、近藤芳美氏による選歌集。35のテーマに分け、自分が選じた歌を当時の時事や感想をまじえながら紹介する体裁。自分が生まれる前の時代からの選が多いので、知らない言葉もたくさんあった。だけど、人ってそんなに変わらない。悲しみも喜びも、万葉集のころから少しも変わらない。

    しあわせのうすき耳朶よと愛撫するみ手ありわれは薄幸ならず

    という「療養所の女の歌」が忘れられない歌となり。

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