シンボリック・マネジャー (同時代ライブラリー 326)

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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002603261

感想・レビュー・書評

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  • 一度さっと読んで分かりきらない・・・きっと、経験とのすり合わせがあって腑に落ちるということなのだろう。

    シンボリックマネジャーとは、企業文化を強化して企業のサステナビリティを達成する人。管理職というマネジャーというくくりというよりは、必然的に目指す人になる人ということだろう。

    企業の未来は、その企業の文化が創る。

    では、企業文化とは何か?

    「曖昧である。が、長年のうちに、会社の行動様式に非常に強い影響を及ぼす。そして、その影響は予測できる。」

    そうなのである。
    曖昧だから、わかりやすいところ、ベンチマークできるところ、フォーマットにできるところだけを改善してもその未来は続かない。

    その企業の存在の意義が唯一ではないからである。

    そして、文化とは「英雄、価値理念、ネットワーク」であり、「絶対的な投資物件」であると言っている。

    つまり、企業の業績は、その英雄の性格、価値理念などを診断することで予測できるということである。(話はそれるが、証券アナリストとは、企業文化を診断することとも言えるだろう・・・)

    そして、文化は人間の現象である。だから、企業文化はその会社の社員全員が創るのである。

    また少し話はそれるが、、、
    文化は人を支配もする。怖いものである。
    文化の成り行きは、企業を支配するということである。
    しかし、支配されてはいけないのである。
    支配ではなく、文化の形成に参加するということでなければならないのである。

    そして、文化の性格を4つの文化環境で表現しているクダリが面白い。

    その産業や製品・サービスによって、適性の環境があるのだ。

    「逞しい男っぽい文化」
    「よく働き・よく遊ぶ文化」
    「会社を賭ける文化」
    「手続きの文化」

    それぞれの良い環境の文化を創ること。
    環境を無視して文化を醸成することは成し得ない。環境を観察する力がいわゆるシンボリックマネジャーに大事だ。

    最後に、
    いずれにしても、企業にはその文化があり、文化とは社員の毛布のようなものであり、それが安心であることが大事である。

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