- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784002707945
作品紹介・あらすじ
2010年1月、大地震に襲われた世界最貧国のひとつハイチ。現地で30年以上にわたって医療・植林などの支援に尽くし、今あらためて地震復興のため現地へと向かう著者が語った、「隣人」としての国際支援。
感想・レビュー・書評
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テレビでシスター須藤のことを知り、どんな方なんだろうと知りたくなり、このブックレットを購入。困難な状況でも、目の前の問題を一つ一つ乗り越えていく姿は頭が下がる。私は宗教は信じていないけど、シスター須藤は宗教が人生の根源にあって、揺るぎない信念を生んで、前向きな、生きた、未来をみた活動ができているのだとおもう。芯の強い方だと思った。大学のシスターを思い出した。
2011/02/08読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
30年以上ハイチで医療活動をしてきた医師でシスターの手記。
地震を期に注目が集まったハイチの、上のほうじゃない一般人と「隣人」をしてきた人の話。
知らせたいという意味で★5
この人はただ目の前にあることをひとつひとつしてきただけ、というけれど、目の前の人を見て目の前の問題を片付けるための視野や行動範囲がとんでもなく広い。
宗教が良い方向にはたらくときの典型みたいな例。
フットワーク軽くどこへでも飛ぶし自分で動くけれど、相手の領域を侵さない。
相手が立っていけるようにどうしたらいいのかを考える、まっとうな支援のあり方。
「幸せを届けるボランティア、不幸を招くボランティア」と関連。 -
80歳を過ぎたシスターで医者だった須藤さんがハイチで活躍するなんて素晴らしいことだ。
彼らが私を隣人として受け入れるということは、私にとってみれば、彼らが私の隣人になってくれているということ。相互的。
お互いが隣人になるということが支援。
ハイチでの活動は、神様との共同作戦とのこと。素晴らしいな。まだまだやることはいっぱい、と言える80歳に私もなっていたい。
人生は神様とともに織り成していく織物。どんな人生でも、何ものの助けもなく、たった一人で歩むことはできない。一人ひとりの人生は本来の意味でユニーク、ひとつだけ。だから意味のない人生なんてない。おそれずに希望を持つべき。
困難があっても神様と二人三脚で歩いていける。まさに日本のマザーテレサだな。