「コミュニケーション能力がない」と悩むまえに――生きづらさを考える (岩波ブックレット)
- 岩波書店 (2011年4月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784002708065
作品紹介・あらすじ
学校や職場で重視される「コミュニケーション能力」や「社会性」。しかし、人と人の関係の産物であるコミュニケーションを、個人的に内在する能力のように考えてよいのだろうか。「学校に行かない/働かない人」を「社会性がない」と断じるまえに、彼ら/彼女らと「働いて自活している人」との関係を振り返り、両者のよりよいコミュニケーションを模索する。
感想・レビュー・書評
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外2 ブックレット 49 R 806
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うーん。
半分しか読んでないけど、挫折。
あんまり人の心理解してない社会学の先生が書いたんだな〜って感じ。
後半いいこと書いてあったらごめんだけど。
不登校を選ぶ人の心の深さまで到達できてないから、色んなことデータで考えたくなるのかな。 -
小難しい話をしているが、結局当事者(コミュ障)には何の役にも立たない内容ばかり。
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コミュニケーション能力って、場や相手によって発揮できたり、できなかったりする。「ある人が魅力を発揮する関係性がある」ことがコミュニケーション能力というのには納得。それなのに、なんだか個人個人の能力みたいな言われ方をしてますね。
後半は話が小難しくなって読み飛ばしたけれど、中盤の昔の不登校は経済的な事情だったのに対し、今は理由なく学校に行かないというのも興味深い。昔は学校は社会に参画する為の希望に満ち溢れた場。今は、、、? 今の学校の必要性も考えさせられる。 -
コミュニケーション能力とは
責任のおしつけ? -
ブックレットだが内容は見た目は立派で中身さっぱりな新書版より濃縮されておりとても良い。こういう社会学者が増えると日本の未来は明るいと思いました。中でも最初の「〇〇力」の問題と不登校から見る「関係的な生きづらさ」が読ませます。
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あんまり内容がなかった
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不登校についての捉え方、考え方の手がかりが多数示されていると思います。
特に当事者を理解しようとする側(社会)の価値観に不足しがちな視点についてはなるほどと思いました。
文体に丁寧な説明の配慮があるように思いました。 -
不登校だった著者が不登校になる理由を言い訳がましく説明する本。
コミュニケーション能力がない人々を正当化しようと必死。
社会的弱者を生きる価値のある人間としてどのように正当化するか。
この世の中は弱肉強食ですよ。 -
コミュニケーション能力について述べて箇所は言いかたいことが述べられていてすっきりした。だが、短すぎて作者の問題に対する考えがあまり示されていないように思われた。まとめよくわかんなかったし。
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「できる」のに「できない」ゆえの生きづらさ。
「○○力」という言葉はすべての責任を個人のなかに見出そうとする。
理解できないのは、理解するための文脈がないから。
「頑張って耐えて働く俺ら」が「怠けてる奴ら」に憎悪を抱くのは紙一重の場所にいるから。理解できてしまう故に理解したくなくて憎悪する。
「私」の立場をあえて「私たち」に置く部分と「彼ら」だった頃を捨てずに書く部分を分けつつも繋がっているのがいい。
どちらもどこかの誰かではない「私」。 -
3章の「社会のせい」と「自己責任」の6つの立場に
なるほどなと思いました。 -
この本は、題の「コミュニケーション能力」より、むしろ副題の「生きづらさを考える 」の方が、内容をよく表していると思う。
現在の「生きづらさ」を抱えた人について、その原因を社会にも個人にも還元することなく、それらの相互関係の問題という視座から探っていっている。