- Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003113110
感想・レビュー・書評
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蛙詩人として有名な草野心平だが、予想以上に蛙詩人だった。東京で生まれ育ち、蛙の鳴き声は旅先でしか知らないわたしでさえ、ページ一面に湧き上がる蛙の合唱に飲まれてしまった。
蛙が登場しない詩も、活字ではなく極太の筆で殴り書きされた書を見るような力強さ、野性味があり、圧倒された。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
草野心平 (岩波文庫)の詩集作品です。
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独自の言語世界。
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優しい。
哀しい。
ユーモラス。
蛙の詩がやっぱり好き。 -
ここにこの配置…、ああなんでこんな…
って驚嘆だらけ。
そして、心地良い。
蛙の、雄大な自然の、草野心平という人間の、映像が浮かぶ
同時に、リズミカルな音
「言葉」の持つ威力はまだまだ底知れない
るんるん るるんぶ…
という詩をクラス皆で朗読した時とはまた違ったイメージを植え付けられて。
詩人は言葉のエキスパートですねほんとに…。 -
本能の詩人、草野心平。その心揺さぶる言葉たち。
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何度読んでも涙がでる。涙が出るのだ。
私も蛙の気持ちとなる。
地べたに生きる。必死に生きる。
生きるも死ぬも全てが生理的なお話。 -
私にはやはり蛙の章が面白いように思う。
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草野心平の詩を読むと、高いところに登ったときのようなスッキリした気持ちになります。
心の中でグチャグチャしていたものさえ、おいしく飲み干せてしまいそう。