ギリシア・ロ-マ抒情詩選: 花冠 (岩波文庫 赤 114-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003211410

作品紹介・あらすじ

サッポオをはじめ、ギリシア・ローマ抒情詩の名作を集成。鏤骨の名訳で贈る決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 過ぎされば、尋ぬれど花はなくあるはただ茨のみ(読人しらず)

  • 古代ギリシアといえば、もっぱら悲劇が読まれる。それは、演劇としても上演されるからであるが、訳されているのに、「悲劇」しか入手できないという事情が大きい。岩波文庫がこの書物を重刷した英断の喜びにあずかり、みなさんにおすすめしたい。

  • この本のほとんどが、理解出来なかった。
    言葉の意味がわからなかったためだ。
    だが、この中にある
    「恋と憎み」
    は好きだと思った。
     憎いながらに なほ恋しとは
      どうしたわけと 問はれもせうが、
     ただ由故もなく かう成りはてて
      切り虐まるる 身の因果。
    という内容だ。
    憎い相手であるはずなのに、
    恋しくなってしまう。
    というのが、好きだと思った。
    そして、
    ただ由故もなく、こうなってしまった。
    という状態。
    嬉しい気もするけれど、辛い。
    こういう詩は好きです。

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著者プロフィール

1897-1977年。東京帝国大学英文科卒業。卒業後は,オックスフォード大学,ウィーン大学で西洋古典学を専攻。東京大学教授,名古屋大学教授,ローマ日本文化会館館長を歴任。著書に『ギリシア神話』,訳書に『イーリアス』,『オデュッセイアー』,『ギリシア抒情詩選』ほか多数。


「2021年 『世界の神話入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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