- Amazon.co.jp ・本 (497ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003211519
感想・レビュー・書評
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よく訳出したと思うが、七五調がなかなか読みにくい…どんな情緒も同じリズムで読まされると逆に感情移入できず、なかなか頭に入らなかった。
途中地獄へ行く降りが、ここが神曲の元となったところか、と感慨深く読みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古くても、この泉井久之助訳をおすすめする。
おすすめといっても岩波文庫は上巻しかデータにないし、上下揃いのものを新しく手に入れようとしたら、途方もなく高価だし。
だからなんとかしてください、岩波書店さま!
塩野七生『ローマ人の物語』が売れるんだったら、これも売れるでしょう? というわけにはいかないものでしょうか。
ダンテやペトラルカを読みたかったら『アエネーイス』は避けられないし、英文学を読む人も、きっとどこかで「ヴァージル」という名を耳にするはず。「
ディドーとエネアス」というオペラをご存知の方も(これが原作です)。
ヘクサメター(六脚韻詩)という、英雄譚に相応しい見事な音律で綴られる定型叙事詩を、これまた見事な七五調に移して読ませてくれます。
フィッツジェラルドによる名英訳があるそうですが、この日本語訳ももっと誇っていいのに。
誇りたいのに入手困難。やっぱりなんとかしてください。 -
作者ウェルギリウスはダンテの『神曲』でも出てくる有名な古代ローマの詩人である。
「イーリアス」や「オデュッセイア」「アガメムノン」は古代ギリシャの詩人ホメロスの作品で、「アエネーイス」と併せてこれらは全て「トロイア戦争」を題材にしており、これら4作品のどれかを一度読めば、全部読みたくなるのだ。
一方で、読みやすい・易しいとは全く言えない。各巻の冒頭の要約を読んでおおよそを理解し、叙事詩の部分は、日本語訳にもかかわらず8割くらいしか理解できない。 -
原書名:Aeneis
著者:ウェルギリウス(Vergilius Maro, Publius, 70BC-19BC、イタリア・ローマ)
訳者:泉井久之助(1905-1983、大阪市、言語学者) -
「借」(大学の図書館。)
ギリシャ・ラテン文学の授業で扱われた一冊。叙事詩を読むのは初めてだったが、それなりには楽しく読めた。 -
トロイアの英雄アエネーアースがトロイア戦争で都を焼きだされ、艱難辛苦の末にローマに建国の礎を築くまでの話。壮麗かつ勇壮な長篇叙事詩である。アエネーアースの賛歌であるとともに、ローマ帝国と国民が神の祝福を受けた集団であることを、起源にさかのぼって理由付けた著作でもある。それゆえ、時の皇帝アウグストゥスもこの作品の完成を待ち望んだ。またそれだけではなく「訳者序言」にあるとおり、「格調においてローマのあらゆる詩作中、これに比肩するものはない」。
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著者は古代ローマの詩人。アウグストゥスの時代。ダンテの神曲にも出演。
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Flectere si nequeo Superos, Acheronta movebo.