ウォルター・スコット邸訪問記 (岩波文庫 赤 302-4)

著者 : W.アーヴィング 齊藤昇

• 岩波書店 (2006年11月16日発売)

作品紹介・あらすじ

若きW・アーヴィングは、イギリスに渡り、敬愛する作家スコットを訪ねる。『スケッチ・ブック』や『アルハンブラ物語』で花開くことになる著者の転機となった旅で、歓待してくれた大作家の風貌やスコットランドの高知の美しい風物を細やかに描いた訪問記。

感想・レビュー・書評

[マオさんの感想 · 2014年4月27日]

　『スケッチ・ブック』（未読。スリーピー・ホロウ村の伝説もこの本が出典とか）で有名なアメリカの作家ワシントン・アーヴィングが、あこがれの大作家スコット（主著に『アイヴァンホー』等）を訪ねたときの思い出を語る旅行記。
　薄くて読みやすくていい本です。田舎紳士スコットの、地域を愛し家族を愛する暮らしかたが、精力的なのにのどかに映ってほほえましい。随所にある詩の引用も楽しいです。

[kaiha1223さんの感想 · 2011年7月4日]

アーヴィングの書いた『アルハンブラ物語』には不思議なお話が収められている。黄金にまつわる話は今も尽きぬのかもしれない。訪問記ではスコットのおおらかさ、優しさが文章に滲み出ている。

[le9juinさんの感想 · 2009年12月5日]

スコットランドに行ってから読んだ方がいいでしょう。