ファウスト 1 (岩波文庫 赤 406-2)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003240625

感想・レビュー・書評

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  • 結局どんなに知識を得ても、どんなに愉快に遊んでも満たされることはないのかなとか。

    当時の出来事の風刺みたいな部分が多いらしくよくわからん部分が結構あった。
    筋書きも注釈がないと分かりにくいし読みにくかった。
    詩の部分が結構あったので原文で読まないかぎり魅力がちょっと減るだろうし
    あんまりお勧めできないかも

  •  2003年4月11日購入

  • 私が「悪魔に魂を売り飛ばした人間」というモチーフを好きになった原因の本。
    とにかく悪魔メフィストフェレスが魅力的。あとどんなに頑張ってもご主人様に満足いただけない不憫な子。彼は今までの物語に出てくる悪魔と違って、複雑な感情を持った存在である。
    彼は彼なりの思想を持ってファウストと向き合い、格闘している。その姿はひどく人間じみている。最後には負けちゃうんだけどね。
    この作品の中で彼は神の「必要悪」でしかないので、あのオチしかなかったのだろう。不憫だ。


  • すごい、のヒトコト。

    研究しても全てを理解することは不可能なほどの、深さ。
    第二部ともに、さすが文豪。

  • ずっと気になってた本ですがこの間図書館に行ったらすぐ後ろの棚にありました。
    運命だと思って(笑)読みました。

    戯曲形式だからすらすら読める!びっくり!
    早くあの名セリフが見たいです。
    黒い大型犬はきっと艶やかな毛並みだったんだろうなあ。

  • リアリスト悪魔と、ドリーマー魔術師のイチャイチャ話です

    勘違いされがちなのですが、悪魔メフィストテレスは大物ではありません
    彼女は小悪魔であり、悪魔でありながら神様と会って

    「何さ!この世の中なんか汚いことばっかりじゃない!信じられるものなんて何もないのよ!そうよ!人間なんてクズ!クズ!クズ!」

    と悪態をつくような、ちょっと後ろ向きで、素直じゃない子なのです
    メフィちゃんは、ことあるごとに「無理に決まってるじゃない」とか「どうせ駄目よ」とか
    そーんなことばかり言います

    それを見かねたパパ神様は
    「だったら、あの人間を堕落させてごらん」
    と言い出します


    こうしてメフィストは、ファウストを堕落させるためにがんばりはじめるのですが
    ファウストは超前向きでロマンチスト、過去を振り返らず、今に囚わず、おまけに悪魔を恐れないエロゲ主人公でした

  • 以前リルケの詩集をよんで何のことだか理解不能だったのですが、このたび読んだファウストは全く違う想像の楽しさを与えてくれました。舞台の上で繰り広げられる人工的なわざとらしいやり取りと、だからこそ浮き彫りにされるような人間の深遠な心、壮大なスケール、登場人物たちのユーモア。ストーリーはわかりやすくも、緻密な人間描写にゲーテという人物の偉大さを伺えます。後編も楽しみです。

    09/5/30

  • ドイツで最も偉大な作品なんじゃないでしょうか。
    作品の中にテーマというものが無数にあるという感じで、ゲーテの思想や価値観を読むといった方がしっくりきますね。
    高校生の時に初めて読みましたが、その頃にはまだ深く読み込むことはできませんでした。大学に入ってゼミの夏合宿に向けて再読した際には、いろいろ考えさせられることが多かったです。
    また、折に触れて再読していきたいですね。

    ちなみにこの作品も、多くの作曲家がインスピレーションを受けてたくさんの音楽を作っています。中でもマーラーの交響曲第8番が一番好きですね。とっても派手なところもありますが、響きが美しいです。


    全2巻 所有

  • われに青春のときの沸き立つ力を蘇らせよ!

  • 人生かけてもいいんじゃないか?と思った作品。
    詩的な描写がおおくて読みづらいのだけど、それが帰って物語の崇高さを表していて感銘をうけます。
    人間としての心を学んだ気がします。

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