マラルメ詩集 (岩波文庫 赤 548-1)

著者 : マラルメ 鈴木信太郎

• 岩波書店 (1963年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[yamaitsuさんの感想 · 2015年10月27日]

再読。マラルメは完璧主義で難解なイメージ。鈴木訳は悪くないけれど、古さは否めないから難解さ倍増。掲載されている作品数は意外と少なく、１冊の半分以上が注釈と年譜。ヴァレリーのマラルメ評なども収録されているので、詩集としてだけでなくマラルメ伝としても読める。

[反順応者さんの感想 · 2009年3月14日]

絶版になってたものをブックオフにて格安で買った。
アマゾンではプレミア価格。
この人の詩は難解。
詩っていうものはいつの時代も難解なものなのかもしれないけど、それでも読むのに苦労した。
難解なお蔭が、本の半分は注釈。
まあ寡作な詩人で載せる分量が少なかったせいもあるのだろうけど。
和訳も硬質で。
でもこの和訳はいい仕事をしているように思える。
ボードレールと同じ人が訳している。
確かに何だか似ているような感じも・・・と言ったら失礼か。
でも「悪の華」の文体が好きな人は絶対気に入ると思う。

[ビタースイートさんの感想 · 2007年9月15日]

十九世紀フランス象徴派の総帥ステファヌ・マラルメの詩集。