未成年 下 (岩波文庫 赤 614-8)

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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003261484

感想・レビュー・書評

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  • 文体が古いためか、助詞の使い方などが今とは違っているので、長編を読むのに疲れた。途中で読むことを放棄した読者が結構いるような感じがする。もっと新しい文体であれば感想は違ったかもしれない。

  • これでドストエフスキーの五大長編を一応は通読。ドストエフスキーの描く「未成年」はさぞや鮮烈な青なんだろうなと若干ニヤつきながら読み始めた。冒頭からの断り書きの印象がまさにそれそのもので、めずらしく最初から勢いに乗れたけど、やっぱりすぐ失速していく。その後はまず名前と顔が一致するまで我慢して、ある一定のところから一気に世界にのめり込んでいくだろうというドストエフスキーの長編あるあるを想定して読み進めるけど、予想に反してそこまで入り込まず。さすがにニヤつきはすぐ収まったけど、一番集中させられた場面でも「追いかけてる」という感じは消えなかった。距離が長いのも原因だと思う。
    というのは、事件が次から次に起こって、そのたび登場人物も変わっていって、同じ所をうろうろせず一直線に進み変化していく怒涛の展開だったから移動距離が長くみえたということ。あまりに突き進むから最後にはヴァーシンがすでに懐かしの人だった。そういうのもあって思い返してみると、どうなるのか先が気になってやや急いだ読み方になっちゃったような気がする。もう一度、今度は展開に気を取られすぎないでゆっくり読んでみたい。ただ、登場人物に何人「未成年」が出てくるかなという勘だけは当たった。その数は変わったし、読む人の時間によっても変わってくるんだろうと思う。何が成年で何が未成年なのかを考えるのも面白い。最後まで読んだところで振り返ってみて、あの人も未成年なんだよなとか考えると、もはや成年の意味がわからない。ちなみに「20歳以上が成年」という捉え方だと主人公のアルカージイは立派な成年になる。

  • 話の中心であるアフマーコヴァ夫人があまり出てこないのがミソですね。
    世間の評価はイマイチですが、登場人物が魅力的で私は好きです!タチアーナおばさんがおもしろい!
    でも作品を読む意義はそんなにないかもしれない・・・特に悪霊が「スタヴローギンの告白」込みで読める現代ではなおさらかも

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著者プロフィール

(Fyodor Mikhaylovich Dostoevskiy)1821年モスクワ生まれ。19世紀ロシアを代表する作家。主な長篇に『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』『悪霊』『未成年』があり、『白痴』とともに5大小説とされる。ほかに『地下室の手記』『死の家の記録』など。

「2010年 『白痴 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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