カヴァレリーア・ルスティカーナ: 他十一篇 (岩波文庫 赤 707-1)
- 岩波書店 (1981年3月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003270714
感想・レビュー・書評
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シチリアを愛した作家さんの短編集です。
この作家さんは有りのままの風土を郷土愛を醸し出して表現する物語ですね。
ヴェリズモ「真実主義」の作風を味わいました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イタリアの作家もすばらしい。
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オペラ「カヴァレリアルスティカーナ」を聴き、オペラ(DVDだけれども)を観て、そしてこの本を読んだ。あの美しい曲とは全く別の世界があった。格差社会の底辺から描かれたこの小説は、今の私が如何に恵まれているかを教えてくれる。とても辛い短編集。
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再読。
つらい、きつい。限りなくリアルで限りなく文学。
憧れる文体。
特に「赤毛のマルペーロ」と「ルーパ」が好き -
カヴァレリア・ルスティカーナとは、「田舎風騎士道」のこと。
決闘・炭鉱・貧困・ロバなど古きシチリアを表現する短編集。
決闘シーンで男同士が耳を噛むとは、正直ぎょっとした。 -
ジョヴァンニ・ヴェルガ
イタリアのシチリア生まれの小説家。
10代から作品を書き始めた。
真実主義・現実主義(ヴェリズモ)という
単語に値する一定の文体、視点。
貧しい人々の過酷な日常、不幸な境遇、素朴な幸せを
淡々と語る精神がすごいなーと思った。
『赤毛のマルペーロ』が特に印象深い。 -
津村のやりなおし世界文学のなかの1冊である。イタリア、特にシチリアを舞台にした小説である。あとがきにあるように鉱夫の姿も描かれている。さらにマラリヤに襲われる日常の日々の農民も描かれるなか、貴族と農民の貧富の差の大きさが存在している。