- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003318119
作品紹介・あらすじ
1911年、女性の覚醒をうたった平塚らいてうの誇らかな宣言を掲げて雑誌『青鞜』は産声をあげた。本書は創刊以来の全52冊から代表的論文40篇を選んで収めたもので、どの一篇にも「新しい女」たちの真摯な叫びが溢れている。かれらは偏見に抗して封建的家制度や良妻賢母主義と闘い、女性自身の愛と性の自由を追求したのである。
感想・レビュー・書評
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日本最初の女性のみによる文芸誌『青鞜』の女性解放論集。日露戦争後、そして第一次世界大戦をまたがった時期、1911年〜1916年の間発行されたものだが、そんな時代をあまり感じさせない力強い女性たちの言葉に心打たれました。日本のフェミニズムの先駆けともなった、この歴史的取り組み、歴史の教科書の片隅で埋もれさすべきものではない。
エレン・ケイは、『児童の世紀』しか存じ上げなかったので、今度女性解放運動としての彼女の取り組みについても調べてみたいと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
瀬戸内寂聴「美は乱調にあり」からのこの本。伊藤野枝の論文、なんか高校生が書いたみたいな感じだなと思っていたら、17歳のときの文章なのでした。今となっては主張の中身も文体も少々古いというかこの程度のことでも発禁になってしまうような時代もあったのだなという印象だけれど、それぞれの論文や小説からうける青臭いエネルギーみたいなものは、すたれないし今も生々しく読者に届きます。
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「あのつばめの歌は貴方も御承知なはずでしたわね。」
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¥105