人さまざま (岩波文庫 青 609-1)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003360910

感想・レビュー・書評

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  • 『千の顔をもつ英雄』の系譜にある脚本術のいずれかにて本書の存在が語られていた。

    本書は、人間の好ましからざる性格的特質について述べたものである。著者はBC300年代に生きた。アリストテレスの弟子で、多く著作を著したにも関わらず残されたものは少ないという。
    時と言語の壁があっても、人の性は代わり映えしないものらしい。

  • 再読。人の性格を示す語とその定義に続く「それってこんなやつ」とでも言うように展開される具体的な説明がまったく可笑しい。古代ギリシア人の生活風習や会話のにおいを感じるような気分にさせられてまた面白い。
    テオプラストスの著作はこれしか読んだことがないが、邦訳が手に入ること叶うのなら、〈神の如き語り〉にもっと触れてみたいものである。外語で読むのは面倒だ。

  •  ギリシアの人がいろいろな人の性格を分析した、とっても薄い本。

     自分は、13番目の「お節介」に近い。

     「もとよりお節介とは、言葉と行いとを問わず、気がよすぎて引き受けすぎることであると思われる。そこでお節介な人とは、およそつぎのようなものであると思われる。すなわち、自分の手にあまる事柄を、求められても以内のに、立ち上がって、かってでる。(中略)また、言い争っている人たちがあると、たとい自分の知らぬ人たちであれ、引き分けてやる。」(p57)

     復興のための専門家のネットワークづくりもお節介な性格からでているが、まあ、税金でいままで食べさせてもらったので、こういうときぐらい、動いてもいいと思うんだけどね。

     みんな被災地をわすれちゃだめだよ。

  • \105

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