- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003361443
感想・レビュー・書評
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本書は補遺、語録に加え、『パンセ』全体から選び抜いた各分野ごとのアンソロジーも収録されている。
まずパスカルについて知りたいと思う方は、下巻のアンソロジーだけを眺めても充分かもしれない。
『パンセ』は半分以上がキリスト教関連に基づいて書かれているため、キリスト教に関する知識がある方、信仰されている方は十二分に楽しめるかと思う。
そもそも『パンセ』は、「宗教」すなわちキリスト教が「人間の真実」を知り、人間に「真の善」を約束し、実現する宗教であることを読者に説得する、いわゆる「キリスト教護教論」のジャンルに属する著書を執筆することを目的としてパスカルが書き残したものである。
私はその「キリスト教」についての知識が乏しいため、『パンセ』を存分に楽しむことが出来なかった。
しかし、それでも哲学者としてのパスカルの深い考察は、私の少ない思考の幅を広げてくれる材料になった。
次に読むときは、キリスト教に関連する知識をつけてから読みたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
パスカル 著 |塩川徹也 訳
通し番号:青614-4
刊行日:2016/07/15
ISBN:9784003361443
文庫 並製 カバー 480ページ 在庫あり
本巻には,1654年11月23日夜半の決定的な回心の経験を書きとめた「メモリアル」等,「写本」に収録されていない〈パンセ〉を収録.付録として,ポール・ロワイヤル版の序文,重要な断章を精選した『パンセ』アンソロジー,主要な刊本との対照表,用語集,索引等を添え,解説ではパスカルと『パンセ』の核心に迫る.(全3冊完結)
https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b243822.html