- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003363317
感想・レビュー・書評
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「宗教とは昨日の科学であり,今日の科学は,明日の宗教となるであろう」で,宗教に対する見方がかわりました。この頃から,宗教と科学の垣根が私の中で壊れました。23歳のころ
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岩波文庫青
フォイエルバッハ 「キリスト教の本質」上巻
命題「神が人間であり、人間が神である〜神が人間を造ったのでなく 人間が神を造った」から キリスト教批判を展開し、人間とは何か、神とは何か、宗教とは何か を定義し直した本。
読みにくいが 4章まではとても面白かった。それ以降はリフレイン。著者の主張が キリスト教を完全に論破し、キリスト教の体系を飲み込んでいる
反論の本があったら読んでみたい。
命題に沿って考えると下記の宗教への疑問が解けてくる
*キリスト教が受難の宗教である理由
*神が ヨブなど受難の人を助けない理由
*人間の不完全性と神の全能性の意味
*神が人間に似ている理由
最後の文章「人間は 宗教の始めであり、中点であり終わりである」は「始まりは 終わりの始まりである」という無常的な印象を受ける。終わりに近づいているのは、宗教と人間の関係?
上巻の気になった結論
*神=人間自身の本質=人間の鏡
*神学の真の意味=人間学
*神の本質の述語(特性、規定).=人間の本質の述語
*宗教は自分が神についての規定において、人間の言葉の真の本質を定義、対象化しているにすぎない
*宗教=人間の意識=人間が自分自身に対してとる態度=人間の最高の善
*宗教を通して、人間は神と両極に対置している
*人間が存在するのは、認識するためであり、愛するためであり、意欲するためである
*神は欠乏という感情から発生する〜空虚さ孤独さが〜神を必要とする
悟性=存在者の視野
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読了メモ。M.ファラデー『ロウソクの科学』。フォイエルバッハ『キリスト教の本質(上・下)』。世界への認識を深め、関係を問い直す。前者はロウソクの燃焼から後者は神と人間の関係から。共に論理的かつ情熱的に。