- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003365243
感想・レビュー・書評
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はじめから順番に読むのではなく、上下巻いっしょに買って、興味のあるところから読んでいくことをおすすめします。その際、『民主主義と教育』の全体の構成をふまえるとわかりやすいです。『教育原論』第7章、とくに120ページの「全体の構成図」を見取り図にするとわかりやすいです。
https://booklog.jp/users/lifedevelop2020/archives/1/4623081842
上巻のレビューもご参考に。 https://booklog.jp/users/lifedevelop2020/archives/1/4003365232
第23章「教育の職業的側面」が、デューイの目ざしている社会が書いてあるのでぜひお読みください。上巻はじめの「抽象的な話」はここに行き着くのです。就活前、あるいは並行して読むと自分事として理解できるのではないでしょうか。ポストコロナの社会を考えるときも重要な視点がえられると思います。
第15~17章はワンセットです(上巻第14章の教材の連続性・発展を3章に展開した)。狭い意味でのオキュペーション論で、あそびから学びへの発展が書かれています。保育で強調されている「あそびの中で学ぶ」「あそびの中の学びの芽」という考え方の元がここに書いてあります。これらは経験の発展でもあり、経験論の具体例になっています。
第19~22章は、いろいろな対立・分裂の考察です。理系と文系の「対立」に意味なんてあるのかな、とか思っている人は、その答えのヒントが書いてあります。第22章は、孤独論とも読めますね。
第24章がようやくデューイの考える哲学の提示です。プラグマティズムというと体系がなく行き当たりばったりと考える誤解がありますが、この章を読めばそういう誤解はなくなります。哲学と教育と社会の改革は相互に関連してすすむのです。
古典は、向き合う読み方だけでなく、ある問題を横並びで見て、私はこう考えるけど、デューイさんはどう見ていますか、という関係で学ぶのもよいと思います。子どもの指導で行き詰まったときなど、この本を開いて「相談」してみてください。20200422詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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