国土の変貌と水害 (岩波新書〈青版B-115〉)

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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004111153

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  • 「水害の大小や性格を決定する主役は、むしろ雨を引き受ける土地の側にある」という観点から、敗戦後の水害激化や都市水害の要因を明らかにしたもの。堤防による制御の限界、都市化による保水力の低下や地盤沈下、治水工事の発展に伴う防災意識の低下、森林の国土保全機能など今日でも通じる論点がたくさん提起されている。「いち早く警鐘を鳴らした先駆的著作」という帯の宣伝文(2015年6刷)はまさにその通りだろう。

    初版から50年近くたち、東京一極集中と過疎化とが一層進展するなかで、何が解決され、何が解決されていないのだろうか。

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著者プロフィール

1927年静岡県生まれ。東京大学名誉教授、日仏工業技術会会長。治水・利水と河川環境を統合した新しい河川工学の分野を切り開き、国内外で水災害の軽減や河川環境の改善に貢献。2015年日本国際賞受賞。

「2015年 『日本固有の防災遺産 立山砂防の防災システムを世界遺産に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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