革命思想の先駆者: 植木枝盛の人と思想 (岩波新書 青版 224)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004131175

作品紹介・あらすじ

附: 参考文献, 略年譜

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  • 1955年に刊行された植木枝盛の新書。前半が生涯、後半が主な議論の紹介になっている。その人民主権に近い思想、抵抗権、婦人参政権も含む普通選挙など、植木の主張のラディカルが強調されている。

    敗戦からまだ10年ということで、日本国憲法と植木の思想を比較したり、再軍備が進むなかでの植木の思想の意義といった話も出てくる。熱気に満ちた本だ。

  • 【連載】"―― #また19世紀後期にまつわる本を買ってしまった…… "

    ⑩家永三郎『革命思想の先駆者』(岩波新書)
    http://www.amazon.co.jp/dp/4004131170

    時は明治…。民草に過酷な圧政をなす支配者に、果敢に立ち向かった思想家・植木枝盛。

    明治政府によって一度は歴史から消されたが、京都帝大を退学になった異端の研究者・鈴木安蔵によって掘り起こされ、その精神は日本国憲法に甦った。
    さらに戦後、彼の生き様を世に伝えようとしたのは、やはり政府と対峙し文教政策を質し続けた反骨の研究者・家永三郎だった。

    しかしいま再び、彼らの歴史は埋没してしまっている…。

    "支配に立ち上がった英雄"…"消された歴史"…"異端の研究者"…"自由を求める闘い"…
    これらのフレーズと難しい漢字が好きな貴方のための一冊(バイブル)。

    "く…ッ!! 鎮まれ俺の革命思想…ッ!!!"

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著者プロフィール

1913年生。1937年東京大学文学部国史学科卒業。現職、東京教育大学文学部教授。著書は『植木枝盛研究』『革命思想の先駆者──植木枝盛の人と思想』『戦争と教育をめぐって』他多数。

「2015年 『植木枝盛 無天雑録 〈オンデマンド版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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