私の読書法 (岩波新書 青版 397)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004150886

感想・レビュー・書評

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  • 20人の作家や研究者が、本との付き合い方について語ったエッセイをまとめた本です。

    作家の開高健や円地文子、評論家の加藤周一や鶴見俊輔のほか、清水幾太郎、梅棹忠夫、田中美知太郎といった個性的な学者が、それぞれの読書体験について語ったエッセイを寄せています。さらに、八杉竜一や吉田洋一といった、自然科学分野の研究者も執筆陣に名を連ねています。

    「読書法」というタイトルですがハウツーものとしてではなく、あくまで「私の」読書法というテーマのエッセイ集として読めばいいのではないかと思います。

  • 私はこんな読書法です!
    と自信を持って紹介する人はいません。
    生活や仕事のなかから自然に身につけた場合がほとんどです。
    それを踏まえて読むと参考になるかもしれません。

  • 私は一足飛びにこの境地h進んだのではなく、一歩一歩、これへ進んだのである。
    書物と細君だけは借りることのできないものと諦めている。

    若いうちに知らなかったことを必ずしも後悔しなかった。

    知的好奇心と

    蔵原惟人 濫読

    梅棹忠雄 
    行動が目的であり、読書それ自身が目的にはならないのだ。だから、なるだけなら本を読まずに済ませたら、それに越したことは無い、と言うようなことにもなる。
    くだらない本のために、行動とおしゃべりの時間の減ってはたまらないと思うからである。

    中村光夫 正直
    つまり其のとき感じたことについて自分自身を偽るな
    its very difficult...

    八杉竜一  Study nature,not books!

    吉田洋一
    この本博文館竹貫直人のために、私は「ためになる本」への恐怖感を植えつけられた。

    宮沢俊義
    しかし、だからといって、読書がたとえば酒を飲むのよりも常に、上等だとすることは、きわめてキケンである。P126

    渡辺照宏
    本を手に入れると、一応全部貢をめくると言う永年の習慣は今でも続いている。

    松田道雄
    「たくさんの本を読もうと思うなら、愛書家であってはならない。」図書S31.5

  • 『私の読書法』
    大内平衛 茅誠司他

    すべてはカードだけが知っているのであろう。私がカードを使う筈なのに、どうやら、カードが私を使っている。(p6) 清水幾太郎

    カードシステムの最大の欠点は時間がかかりすぎること。ではPCで入力すれば良いのか? それも手間。

    ……書き込みをしないとなると、本を遠巻きにしているようで、いくら読んでも、全く身に付かない。(p9)同上

    書き込みは再読した際に圧倒的に分かりやすい。だが本が売れなくなる。基本は初見でカド折、読書ノートに入力、しばらくおいて必要であれば書き込みそうでなければ売却の流れか。いっそ全て書き込んだ方がすがすがしいか。

    自由選択の二冊のうち、一冊は翻訳であり、他の一冊は日本文学でなければならぬ。(p15)杉浦明平

    そしてもう一冊が新書であれば文句なし。バランスのとれた食事。実践したい。

    読んだ本を忘れない為にはノートを取ることはひとつのよい方法にちがいない。(p37)加藤周一
    加藤は『読書術』を書いている。そちらが詳しい。

    本を読むときは必ず青・赤の鉛筆をもて。そしてアンダーラインとサイドラインを本にできるだけきれいに引け。そのラインが何を意味するかは自分できめよ。(p55)大内兵衛

    三色ボールペンのはしり。興味深いがダーマトグラフさえ惜しむおいらには難しい。だが参考する必要はある。

    やはりルーズリーフが一ばん便利なようである。整理がしやすいといことがあるのかもしれない。ノートブックとちがい、あとで適当に入れかえもでき、カードとちがって、一枚が一つの単位という形式に拘束されることもない。(p102)都留重人

    「たくさんの本を読もうと思うなら愛書家であってはならない」(p177)松田道雄

    とにかく書き込め、汚せ、買い直したっていい! という勢いのある文章。この考えだと古本でも問題なしなのだろう。

    「第五に財布がゆるす限り本を買うこと」(P181)

    どこまで許すかをしっかり見極めて本を購入する。限りはあるし、時間の経過を基準にするのも一つの手段。

  • 1960年出版。雑誌『図書』に連載されたもの。

  • 待っていました!!本好きの本好きによる本好きのためのエッセイ集。豪華絢爛、錚々たる知識人メンバー20名が、読書との出会い、読書のススメ、読書のテーマ、読書術、本の集め方探し方、推薦図書、いつの間にか増殖する本と格闘する様子、などなどを自由に綴っています。それぞれの方の著作も冒頭で記されていて、また読みたい本が増えてしまいました。

    「術」というからには、暗記法、速読法、3色ボールペン、知識の整理法、といった各自の方法論を紹介しているかと思いきや、もっと肩の力を抜いて気楽に読んでしまってよさそうです。皆さん多読家でいらっしゃいますが、速読についての言及はありませんでした。そんなに急いでは読まないけど、欠かさず読むのでこんな冊数になってしまった!という方が多いようです。

    私も最初は、自分の読書技術向上の為に参考になるノウハウを探して本書を手に取りましたが、ちょっと趣旨が違っていました。ただ、自分と同じくらい本を読む人とはなかなか出会えないので、なんといっても好きなことについて、同じものを好きな人と一緒にあーだこーだ話すのは楽しいもの。本来の目的とはズレてしまいましたが、それはそれで面白い本に出会えて大満足です。

    読書カードを作るのに熱中しすぎて肝心の読書が進まない。買った本にメモ書きと付箋という方法に落ち着いたけど図書館の本はどうしよう。辞書を片手に海外の文献に挑戦するもなかなか全体像がつかめない。1月1万ページの目標の為にはつい読みやすい大衆小説で数を稼いでしまい本末転倒。4冊同時進行で読むうち1冊は翻訳書で1冊は日本文学に決めて偏りを無くす心がけ。本のストックは欠かさないがもう場所がない。大好きな小説を読むことを褒美にして小難しい哲学書を読破。共産党員として検挙されるやいなや勉強計画を立て6年間獄中で読書に勤しんだ。いやはや皆さん御苦労なさっています。

    私は特に「行動中心の読書」の梅棹忠夫氏の、活字よりも経験を重んずる姿勢に共感するところがありました。旅に出る前にその土地についての本を読みあさっておくと、想像力がはたらくし、土地鑑も身に付きます。

    読書には生活の実践と結びついた問題意識が欠かせませんから、著名人の推薦読書リストを脈略なく攻略していくのではなく、読者ひとりひとりが自分の興味や必要に応じてあるいは救いを求めて読んだ本のリストこそ、豊かな読書体験の証になるような気がします。家族友人恋人の本棚を見るのは面白いものです。大切な人の本棚が漫画でいっぱいだと、ついがっかりしてしまいます。

  • [ 内容 ]
    私たちは毎日の生活の中でそれぞれ読書の仕方をもっている。
    本書では、社会科学者・自然科学者・作家など、広く現代の知識人に、その個性ゆたかな「読書法」を語っていただいた。
    すでに自分の読書法を身につけた人も、また、これからそれをつくり上げようとする若い世代も、読書の尽きせぬ魅力をうかがい知るだろう。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 大内兵近衛、茅誠司、他著「私の読書法」岩波新書(1960)
    * 貧しい材料でも、うまく配合を考えてそこからバランスのとれた健康的な食事を用意するのと同じように、読書についても考えられる。
    * 人生の終わり近くになってもあれほど読まなければならないものが沢山あるということになると、うかうかしてくだらないものは読んでいられないという気持ちを引き起こす。

  • 現代の知識人に,その個性ゆたかな「読書法」を語ってもらう。

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