- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004301684
感想・レビュー・書評
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一時期、チェルノブイリを調べていたことがあった。
ドキュメンタリーを数個みて、この本を読むとさらに理解が深まる。
事故から数年後の被爆地域の様子。
東北大震災の福島周辺でも同じようなことが起きているのだろうか・・・
原子力が危険だが風力や火力に比べて安上がりなのである。
だからといってしょうがないと済ませることができる問題なのかどうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【コメント】
本書は「原発災害が、施しようがなく途方も無い
被害をあたえる」ということを知らせている。
*** 資料的価値/その後何が起きたのか(社会的に)
健康被害についての惨状は勿論だが、
当時の東ヨーロッパやウクライナ周辺でおきた
庶民の反応や、ソ連政府の庶民にたいする仕打ち
など知ることができて興味ぶかかった。
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農家は自分たちの分だけ安全なものをとりおき、
役人たちは保身に走って無責任な対応をする。
そして、各国からの災害への援助は関係ない
ところにまわり、必要な被災者に届かない。。。
など。
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*** 著者の主張/残念なところ
著者は、低レベル放射線でも白血病や虚弱体質になる
などの意見を述べているが、何をもって低レベルなの
か分からない。本書では、会話のなかで出てきた数字
は羅列しているだけで、説明がないからだ。
因みに日本では、除染等業務従事者特別マニュアル
をみると体調を崩す状況はとても低レベル放射線と
はいえない。。。
【内容】
チェルノブイリ原発事故(1984)の影響で、健康被害
に苦しむ人々にフォーカスしたドキュメンタリー。
オーストリア、ドイツ、ウクライナ共和国、
白ロシア共和国、ロシア共和国に足を運び
原発被害はどのようなものだったのか、
健康被害、環境への影響、食べ物の汚染など
の状況や現地の人の声を伝えている。 -
ずっと読まずにおいておきましたが、3.11によって思わぬ形で本書を本棚から出してみる事になりました。
チェルノブイリも福島もよくわからないという事が一番、人々に不安を与えるのでしょうね。というか、次は我が身という思いは問題が知覚にあると感じられないと生じないものだねと、感じました。 -
S543// 新書コーナー