- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004303343
感想・レビュー・書評
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日本酒の醸造学について広範に解説.日本酒の起源や,伝統的な醸造技術といった,日本酒を知る上で重要な背景となる歴史的知識をしっかりフォローしている.そのうえで,近代以降の技術革新(山廃仕込みの発明など)や現代の製造設備,酵母の生物学の成果と応用など,現在の日本酒作りを支えているさまざまな事物についてまとめてある.これまで「大吟醸」の意味もよく知らなかった自分にも,米の削り方と日本酒の高級さとの関係などがよく理解できた.次に日本酒を買いに行くのが楽しみになった,
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はい、まさしく趣味です!笑
これを読めば日本酒について少しは詳しくなれます。 -
1994年初版。醸造学に詳しい著者による、専門的な内容。日本酒の歴史についても詳しく書かれている。読み返してみて、オヤ?と思ったのは「アル添」について。アル添とはアルコール添加の問題のこと。『うまい酒が飲みたい』では、三倍増醸の問題について、倍増醸法は酒税を増税するための国策という視点できつく批判している。本書の「アルコール添加の効用」という節(P.186)には、アルコール添加は江戸時代から秘伝として行われていたとある。江戸の文献には、「柱焼酎」と呼んで「味がしゃんとし、足強く候」と書かれているとか。アル添はすべてダメな酒、ともいいきれないのではと思った。だれか詳しい人にそこのこころを訊いてみたい。(蛇足ながら、著者は国税庁醸造試験所に勤めた人なので、三増を批判するようなことは書かないのが当然だろうが。)
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5/18 良書
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必読書。