- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004306009
感想・レビュー・書評
-
[ 内容 ]
環境問題の広がりのなかで、地球温暖化対策としての炭素税など、環境税の必要性が議論されている一方、共通の理解は進んでいるだろうか。
本書では、これまでの直接規制や自主取り組みといった政策の有効性と限界を指摘、環境政策と経済的手段の関係を示しながら、諸外国の例も紹介して、内容・効果・影響など税の全体像を解説する。
[ 目次 ]
第1章 現代の環境問題―いまなぜ環境税か
第2章 これまでの環境政策とその限界―直接規制と自主的取り組み
第3章 環境政策と経済的手段―環境税の理論的基礎
第4章 環境税のデザイン―炭素税導入をめぐって
第5章 環境税の経済効果と今後の課題
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
データの列挙、事実関係の説明がほとんどであったが、環境対策について多面的に論じられていた。
-
第一に、炭素税は価格メカニズムを有効に機能させ、環境汚染たる外部費用を内部化する。その結果、資源配分上の歪みを是正し、社会的厚生を最大にする。
第二に、炭素税の価格インセンティブが有効に機能すれば、CO2排出量の削減・抑制につながる技術革新を期待しうる。
第三に、規制的手段と比較して、炭素税は具体的なCO2削減対策を各経済主体に委ねることにより、往々にして削減費用を低く抑えることが出来る。
そして第四に、炭素税の導入は、国民一人ひとりにその税負担を意識させ、地球温暖化問題への関心を喚起する。そのアナウンス効果を通じ、ライフスタイルの転換を促すことになる。 -
2冊