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- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004308645
感想・レビュー・書評
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『古事記』にかんする著者の考察などがまとめられている本です。
本書は二部構成となっており、第二部は岩波書店から刊行されている『図書』誌上に「八百万の神」というタイトルで連載された記事です。日本神話に登場する神々を紹介する内容で、比較的肩の力を抜いて読めるエッセイになっています。
第一部は、「古事記を読む」というタイトルで、『古事記』の内容に立ち入って、著者自身の考えが語られています。「あとがき」には、「あくまで私個人の関心から個別の視点を設定し、それを加えて古事記のひとつの読み方を示す」ことをねらいとして書かれたものであることが述べられており、こちらもエッセイのようなスタイルで書かれていますが、とりあげられているテーマは『古事記』の物語世界を深く読み解くための手がかりとなるようなものであり、先行研究を踏まえた議論がなされているところもあって、入門書というにはやや敷居の高い内容になっていると感じました。
著者には、ほかに『はじめての日本神話―『古事記』を読みとく』(2012年、ちくまプリマー新書)という入門書もあり、そちらのほうがもうすこし読みやすいのではないかと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現代語訳みたいなのが読みたかったんで、そういう意味では期待外れでした。