「お墓」の誕生: 死者祭祀の民俗誌 (岩波新書 新赤版 1054)

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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004310549

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  • 「お墓」とは何か、
    現在我々がそれと認識している「お墓」は
    どのように成立したのか――が述べられています。
    怖かったのは第四章、夭折者の埋葬の話。

  • [ 内容 ]
    「お墓」とは何だろう。
    伝統的な祖先への敬愛の表現か。
    家制度の因襲か。
    各地のお盆、葬儀、埋葬、墓参りなどの、死者にまつわる儀礼や祭祀を丹念に観察していくなかで、石塔の「○○家之墓」もまた別の相貌を見せてくる。
    嬰児の死の扱い方や、戦死者の処遇をも視野に入れながら、民俗学から見た死者祭祀のありようを探る。

    [ 目次 ]
    第1章 お盆の儀礼から何が見えるか(「迎え火」「送り火」の一般的常識 盆棚は先祖を祀るのか)
    第2章 葬送儀礼と墓(葬送儀礼における霊魂 埋葬と石塔建立のあいだ)
    第3章 「お墓」の誕生(画一化していく墓 共同幻想としての「お墓」)
    第4章 夭折者の墓と「お墓」(子供の墓 戦死者と「お墓」)

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著者プロフィール

1961年生まれ。中央大学総合政策学部教授。

「2021年 『赤松啓介 民俗学とマルクス主義と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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