幕末の大奥: 天璋院と薩摩藩 (岩波新書 新赤版 1109)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004311096

作品紹介・あらすじ

外様大名島津家(薩摩藩)分家の出身であった天璋院(篤姫、一八三五‐八三)がなぜ十三代将軍徳川家定と婚礼を挙げることになったのか。また婚礼の前に近衛家の養女となり、近衛家からの嫁入りという形式をとったのはなぜか。薩摩藩と江戸城大奥の歴史的なつながりを解き明かし、将軍家最後の大奥を取りしきった波乱の生涯をたどる。

感想・レビュー・書評

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  • 天璋院篤姫読破後、読了。
    文献が少ない大奥の内情を紐解き、天璋院篤姫と薩摩藩の意義を俯瞰できる。
    幕末の大奥の位置付けを垣間見る事が出来た。

  • フォトリーディング&高速リーディング。

  • 地元の図書館で読む。あまり好きになれない本です。好奇心にも答えています。ただし、それだけの本ではありません。薩摩藩の婚姻政策に関して、解説しています。幕府側には、特別な婚姻政策は存在しない。何故ならば、誰と結婚しても、特別なメリットがないからです。それに対して、薩摩藩には、大きなメリットがあるそうです。

  • 外様大名の娘がなぜ将軍正室に?
    最後の大奥を取りしきった波乱の生涯を描く。

    大河ドラマ、翔ぶが如くでは、将軍継嗣問題で
    一橋派の工作をするための政略結婚として描か
    れていたが、本書を読むと、話はそう単純では
    ない事がわかる。(大河ドラマ篤姫は未見)

    将軍家と島津家との繋がりは、篤姫以前にさか
    のぼる。本来、島津家は、将軍家との婚姻に消
    極的であったが、将軍養女竹姫との縁組は家格
    の上昇や、江戸城大奥とのつながりをもたらす。
    この、大奥との交流は情報の収集や、家格向上
    のための働きかけに有利であったという。

    その後、竹姫の遺言により、重豪の娘と一橋豊
    千代(家斉)との縁組みがなされ、のちに豊千
    代が将軍となったことから、将軍御台所(広大
    院)の実家として厚遇される。
    篤姫輿入れの経過は、広大院の血筋を求めた将
    軍家定の意向により島津家に打診があり、家格
    上昇を望む、島津家との利害の一致をみたこと
    に始まり、将軍家継嗣問題とは無関係に始まっ
    た事がわかる。

    豊臣政権においては「内々の儀は宗易、公儀の
    事は秀長」と言われたが、江戸幕府においては、
    内々の儀に、女性が果たした役割は大きいこと
    がわかり興味深い。

  • 2008.05.07読了

  • 奥向きの働きに着目。具体的で、天璋院の生活が垣間見える。

  • 大河ドラマ便乗の大奥本乱立の中で、奥付だけ見て比較的まともであることを期待して購入。
    制度の記述が多い。
    あまりおもしろい内容はなかった。

    目次
    天璋院とは
    大奥の世界
    薩摩藩と将軍家
    篤姫から天璋院へ
    天璋院と和宮
    江戸開城とその後

  • 2008.3.18

  • 大河ドラマ「篤姫」の本当のところを知ることができました。

  • 2008/04/28

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