- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004311447
作品紹介・あらすじ
ヨーロッパ諸国による植民地制圧の手段として登場した空爆は、現代にいたるまで、戦争の中心的な役割を果たし、その"負の発展"を支えてきた。加害の側の力の圧倒的な優位性を背景に、とめどなく繰り返されてきた破壊と虐殺の実態を追究。「早期に戦争が終結できる」など、脈々と受け継がれてきた正当化論の虚構を浮き彫りにする。
感想・レビュー・書評
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AS5a
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さすがに歴史といっても20世紀以降になる。
当然、飛行機を有する国が行うことになるので、軍事テクノロジーの格差を見せつけるのが空爆になる。さらに当初から無差別の被害をもたらすもので、人道的には最悪としか言えない。軍が声高にいう「ピンポイント爆撃」なんて紛い物にしかすぎない。「戦略爆撃で無差別に攻撃し継戦意欲を奪う」ってのが空軍の戦略思想だけど、実はこれに成功したことはない。憎しみが募るだけ。人間の愚かさが際立つばかりだ。驚いたのは、日本がクラスター爆弾を保有してるってこと。いつ使う前提なんだろう? -
空爆を一般住民に対するテロとして位置づけたうえでその通史を概観する。
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第1章 二〇世紀の開幕と空爆の登場―幻惑された植民地主義
第2章 「ファシズム時代」と空爆―無差別爆撃を許す「文明世界」
第3章 総力戦の主役は空戦―骨抜きにされた軍事目標主義
第4章 大量焼夷攻撃と原爆投下―「都市と人間を焼きつくせ」
第5章 民族の抵抗と空戦テクノロジー―「脱植民地」時代の空爆
第6章 「対テロ戦争」の影―世界の現実と空爆の規制
著者:荒井信一(1926-、東京、日本史学者) -
アフガニスタンにおける国境なき医師団の施設の誤爆問題で、アメリカ軍はけしからんと思っている人たちに是非読んでいただきたい。
空爆とは、プロペラ機から手榴弾を投げることから始まった第一次世界大戦当時から、一般市民をも標的に含んだテロ的側面が想定されていたことがよくわかる。
つまり、軍事施設だけをねらって攻撃を行うが、不本意ながら、稀には民間人への被害が起こることもあるという嘘に100年間だまされ続けている愚民=俺たちってこと。
自分の頭で考えるクセをつけなきゃ、いつまでも時代や、いわゆる指導者に翻弄されますよ。 -
空爆の歴史を追う。日本以外のことも詳しく
あるが・・・ただ筆者はひどく偏向ががかってる。 -
感想未記入
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[ 内容 ]
ヨーロッパ諸国による植民地制圧の手段として登場した空爆は、現代にいたるまで、戦争の中心的な役割を果たし、その“負の発展”を支えてきた。
加害の側の力の圧倒的な優位性を背景に、とめどなく繰り返されてきた破壊と虐殺の実態を追究。
「早期に戦争が終結できる」など、脈々と受け継がれてきた正当化論の虚構を浮き彫りにする。
[ 目次 ]
第1章 二〇世紀の開幕と空爆の登場―幻惑された植民地主義
第2章 「ファシズム時代」と空爆―無差別爆撃を許す「文明世界」
第3章 総力戦の主役は空戦―骨抜きにされた軍事目標主義
第4章 大量焼夷攻撃と原爆投下―「都市と人間を焼きつくせ」
第5章 民族の抵抗と空戦テクノロジー―「脱植民地」時代の空爆
第6章 「対テロ戦争」の影―世界の現実と空爆の規制
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分類=戦争・空爆。08年8月。人殺しをするのに何でもありになってしまった、人間のたがが外れた1コマです。