アウグスティヌス――「心」の哲学者 (岩波新書)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004316824

感想・レビュー・書評

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  • 非常に読みやすく、アウグスティヌスの一生がまとめられている。女性との愛に生きた若い時分や、田舎で穏やかに家族と暮らし、哲学談議を交わしていた頃の話から感じる彼の人間らしさに惹かれる。私後も著作物が残るよう、管理と編集に力を入れたことに感謝したくなった。

  • アウグスティヌスの生涯をたどりながら彼の思想の概略を説明していて、非常にわかりやすい。

  • 傲慢と謙虚に揺れる人の「心」。その謙虚さを信仰に昇華させると、キリストへの愛とキリストの恩恵になるのか。哲学者と副題にあるが、その生き様はむしろ「探求する宗教者」である。

    現実への八面六臂の対応、あの時代に内面を率直に吐露する著述、常に人間の幸福と社会の繁栄を基盤とした判断など魅力がある。

    西欧には圧倒するような巨人がいたのだ。

  • 非常に読みやすい。初ページの関係地図が大きくかつ簡素な為、使い勝手が良い。

著者プロフィール

東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了(哲学)。現在、岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科教授。

「2020年 『アウグスティヌス著作集19/Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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