- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004318736
作品紹介・あらすじ
ノンフィクションは、ひろく市民リテラシーを生み出すジャンルとして、戦後日本社会に貢献した。社会を見つめる眼を養い、いま自分たちはどのような時代にいるのか、状況への問いかけを発する精神を鍛えてきた。古典的名著から、二〇一〇年代の作品まで、時代を撃ち続ける一〇〇冊を選び抜いたブックガイド。
感想・レビュー・書評
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1作品、2ページにわたり紹介する。 扱うテーマは、『格差社会』『経済の深層』『アウトローの世界』『宗教のゆくえ』『現代アジアと日本』『科学と市民』『メディア』『歴史』などである。
本の紹介よりも、著者・佐高信の見聞を挟んだ紹介する本の周辺の事に文章が割かれている。 紹介者・佐高信には、事実を扱うノンフィクションとはどうあるべきかという観念はなく、ただただ面白ければよいようだ。 佐高信氏は、ジャーナリズムにもアカデミックにも興味がないようだ。
面白い、面白くないという観点からは、面白くない。
真面目にノンフィクション本を紹介しているかという観点からは、とても真面目に紹介するつもりはないのだろう。
中学生の読書感想文レベルである。
紹介している本を本当に読んだのかと思わせるほど、ほとんどを雑談で埋めたひどい本だ。
セレクトも読者に良質な本を紹介しようなどという気持ちは、さらさらなく、ただただ自分の嗜好に合う本ばかりを紹介している。
こういういい加減な仕事をする人が左翼を標榜するから、左翼をこバカにしたりする人達が出現するのであろう。
佐高信は、金輪際二度と読まないし、全く信用しない事にする。
著者だけではなく、この本の編集者、新書というパッケージで、岩波新書というブランドで出版した岩波書店の責任も問いたいくらいだ。
こんな雑な仕事しかできない著者が、やれ政治だとか、天下国家を語る資格など全くない。
どこぞの安っぽい御用学者、浅はかなコメンテーターではないので、全てを読んだ上で批判しています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ノンフィクションの魅力は、著者の綿密な調査と事実の掘り起こしの積み重ねによって、隠れていた真相に迫る迫真の説得力で、読者自身がさも現場に居合わせているような臨場感を得られることにあります。他人の不幸は蜜の味などの例えは不謹慎極まりないことですが、、本書で取り上げられた100篇のノンフィクションは、不幸な時代の歴史的事件や疲弊した現代社会が背景となって、タブ-の領域に踏み込んだ作品が多く紹介されており、真実の重圧におし潰されそうな息詰まるものばかりです。
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ノンフィクション本を開拓したくて購入。
メディア・歴史・現代社会にカテゴライズされて紹介される100冊はほとんどが知らない本。
それぞれ興味を惹かれるような紹介文になってるかと言えばそうでもない気もするんだけど、この本片手に一日中本屋を遊びまわることができそう。
岩波新書なので、紹介されている本も全て岩波から出てる本なのかなと思っていたら全然そんなこともなく、大小問わない出版社の本が分け隔てなく紹介されており懐が深い。さすが岩波パイセンです。
これ持って本屋行って自分で本を選んで買ってその本を読むまでがこの本の読書です。本屋に行こう。 -
この本を読まなければ出会わなかった本もあったと思う。さっそく、何冊かネットで注文した。
ただ、一つ一つの文章が、内容の紹介、読ませたくする仕掛け、どちらも改善の余地があるような気がした。 -
以前同様の趣向で上梓されたものを読んで、以降の読書ガイドとして活用させてもらっているクチだし、本書に先だって読んだ、望月さんとの共著新書も相変わらず素晴らしかったしってことで、本作を手に取らない理由はない。作品そのものでなく、その著者の経歴や業績に割かれる行も多く、翻って、作品自体のインパクトがあまり感じられなくなってしまうものもいくつかあったけど、それはまあご愛敬って感じかな。それを差し引いても、本当に熱そうな作品満載で、また読みたい本が増えてしまいました。
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ちょっと話が飛ぶことがあって読みづらかったです。ノンフィクションという言葉にはこういう意味を含むこともあるのだなと。
思ってた内容とは違いましたがこれも出会いなのでここに出てきた本は読んでみようと思いました。図書館で。 -
どうしても書かずにいられない、ローアングルで人間や社会をとらやた作品、70〜00年代。格差社会、アウトロー、宗教、現代アジアと日本、科学と市民、格闘するメディア、メディアのなかの個性、戦争、朝鮮・中国の歴史と日本社会、近代史。
戦前・戦中・戦後、すごい変化の時代が、すぐ近くにあったのだと再認識しました。 -
ノンフィクション100冊を紹介するのだが、各一冊に割かれたページは見開き2頁なので、なかなか深いところまで触れられないもどかしさがあり、なんとなく雰囲気しかないような感じがしてしまった。もう少し、内容にも触れて、作者のスタンスにも触れられれば、その「雰囲気」にも納得がいったのかなと思う。とはいえ、いくつか興味を惹かれる本もあった。それで十分かもしれない。