ハイチ革命の世界史 奴隷たちがきりひらいた近代 (岩波新書 1984)

  • 岩波書店 (2023年8月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (250ページ) / ISBN・EAN: 9784004319849

作品紹介・あらすじ

一八世紀末、カリブ海の島で黒人たちが立ち上がり、自らの手で史上初の奴隷解放を達成した──長く忘却されてきたハイチ革命は、いまや近代史の一大画期だと認識されている。半世紀に及ぶ著者の研究をもとに、反レイシズム・反奴隷制・反植民地主義を掲げたこの革命と、苦難にみちた長いその後を、世界史的視座から叙述。

みんなの感想まとめ

反レイシズム、反奴隷制、反植民地主義という三つの側面を持つハイチ革命は、18世紀の重要な歴史的出来事として再評価されています。著者はこの革命を「諸革命の時代」の一環として位置づけ、アメリカ独立革命やフ...

感想・レビュー・書評

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  • 歴史のことばNo.9 浜忠雄『ハイチの栄光と苦難』|みんなの世界史
    https://note.com/sekaishi/n/n0b25e8f3bb1e

    シリーズ カリブ紹介「ハイチ便り」 | APIC 一般財団法人 国際協力推進協会
    http://www.apic.or.jp/projects/haiti000.html

    KAKEN — 研究者をさがす | 濱 忠雄 (70091535)
    https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000070091535/

    ハイチ革命の世界史 - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b629853.html

  • マルセル・ドリニ―は1773年から1802年までを
    「諸革命の時代」とし、
    アメリカ独立革命(1765~1788)
    フランス革命(1789~1799)
    そして「反奴隷制革命の震央」となった
    ハイチ革命(1791~1804)を
    「18世紀の三大革命」としました。

    なかでも反レイシズム・反黒人奴隷制・反植民地主義という
    三つの性格を併せ持ったハイチ革命は、
    特異であり先駆的である、と著者浜忠雄氏。

    歴史家ミシェル=ロルフ・トゥルイヨは
    「権力」によって「実際にはなかったこと」とされ
    「沈黙」させられた、といいます。
    よく聞く話ですね。

    しかし最近は高校の教科書にも載り、
    共通テストにも登場。
    なぜなら世界史の中の大きな事件と関わり合っているのです。

    とても面白い本でした。
    酷く心を痛めましたが。

  • 著者が指摘する様にハイチに関して学ぶ機会が無かったので、改めて学ぶことが出来て良かった。
    アメリカの狡さも改めて知った。
    今の基準で糾弾することは出来ないが、リンカーン大統領も人種差別主義者であり、黒人をアメリカ合衆国から排除しようとしていたという事実は知っておくべきである。

  • 東2法経図・6F開架:B1/4-3/1984/K

  • なんとなく、過去の栄光の軌跡、みたいなものをタイトルに感じて手に取ってみた。ハイチって位置さえもよく知らないし。
    、、、読んでみて良かったとは思いますが、落ち込みます。全然「過去」のことでも、「栄光」の話でもない。先進国による蹂躙と搾取、そして、その、大きな傷が、今日のハイチの悲惨を生んでいる。まったくもって、「いま」に直結した話なのです。
    黒人奴隷のひどさもありますし、それ以前に黒人奴隷の国になったということは、先住民が完全に駆逐されているということ。自分にできることなんてなかなかないけれど、しらなくては何もはじまらない。分かりやすく書いてくれた著者の方に、感謝の意味で星4つ。

  • 関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40299225

  • 著者がハイチの独立に思い入れがあるのが分かるけれどフランスとアメリカという「巨悪」が全て悪いみたいな書き方はどうだろうか。二大「巨悪」のおかげでハイチは独立してから200年余り経っても貧しいとでも言いたいのだろうが、ハイチ社会のどこかに問題があるのではないか。
     1793年に蜂起した黒人奴隷達が王党派の「百合の花をあしらった白旗を掲げ、「国王の臣下」と称した」のは「フランスの国王と議会は、さしずめ「敵の敵」であり」と書いているが、ここでの「国王」とは死刑になったルイ16世かタンブル塔にいた王太子なのか、議会とは国民公会なのか?まだ憲法制定国民議会なり立法議会なりなら話は分かるが、むしろ国民公会を頂く第一共和国に対抗する為に王党派を称したのではないか?

  • フランス領サン=ドマングから現代に至るまでのハイチの歴史が紹介されている。
    富の源泉としての砂糖プランテーションを多く持つがゆえに、本国から同等の地位を得られず、ナポレオン治世には状況が後退すらした。
    世界初の黒人の共和国であるがゆえに国家承認がされず、賠償金という名の多額の債務にさらされ、アメリカ合衆国の思惑に翻弄されてきた歴史である。
    当時の人種問題の複雑さ・恐ろしさと、国際政治の冷徹なリアリズムを見せられた。

  • <目次>
    はじめに――ハイチ革命を見る眼
    第1章 ハイチ革命を生んだ世界史
    第2章 ハイチ革命とフランス革命
    第3章 先駆性ゆえの苦難
    第4章 帝国の裏庭で
    第5章 ハイチ革命からみる世界史
    <感想>

  • 高校時代の世界史の先生がハイチ革命めちゃくちゃ重要だって言ってましたが、当時はさらっとだけ学習したその内容が新書一冊で解説された感じ……。とても勉強になりました。

  • 登録番号:0142359、請求記号:259.3/H22

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/791287

  • ハイチという国の歴史が全く抜け落ちていることが多く、それは地震のニュースがあったときでも、歴史の説明がなかった。フランスの植民地であり、革命後に黒人政権であったということが、キューバと比較してもあまりにも情報発信がメディアでは少ない。
     しかし、サン=ドマングといきなり冒頭から出てきても、それが配置の昔の名前であるということがわかる人は多くあるまい。
     ハイチについて卒論で言及している場合は必読書となるであろう。

  • 259.3||Ha

  • キューバの東にあるエスパニョーラ島、東半分がドミニカ共和国(元スペイン領)で西半分がハイチ(元フランス領)。ハイチは最近も大きな地震があったり、ギャングの横行があったり、世界の最貧国だったり、そんな報道ベースの知識しかなかったが・・長く独自の苦難の歴史があった。

    ハイチは黒人奴隷が初めて独立国家を作った!それは、フランス領だったことが大きな要素、というのは反乱が起こったのがちょうどフランス革命の時で、革命の理念から言って独立を認めざるを得ない雰囲気もあったし、革命で植民地どころじゃないという部分もあった。しかし、独立後フランス自体もナポレオンが帝政始めるなど紆余曲折があり、植民地政策も二転三転しそれに翻弄される。で、最終的に独立の代償として国としてやっていけないほどの莫大な額の賠償金払うことになった。

    ハイチ以外の中南米の国は住み着いたスペイン人やポルトガル人が独立国を作ったわけで、いきなり黒人奴隷が政権をとったのはハイチだけだった。黒人が国の支配者になることを非黒人は怖れてもいた。植民地の独立問題と奴隷解放問題のあや。

    ハイチ自身の問題としてもやはり急に独立しても何をどうしていいかわからない。時代的にもまだまだ民主主義の国の作り方のモデルもない時代。奴隷解放と民主主義の両立は困難。なので、黒人の王様が乱立することになる。

    そこにリンカーンの頃のアメリカが介入。リンカーンは実は人種偏見が強い(!)人で、奴隷解放後のアメリカを白人の国にして、解放奴隷たちはアフリカ(リベリア建国)やカリブ地域に移住させようと考えていた(オドロキ)。そんなこんなでハイチの混乱をいいことにアメリカが長期にわたって実質支配するーイラクみたいになってしまう。

    ハイチ革命とそこからの100年には中南米の今に続く混乱・人種差別・不安定などの起源となる要素が満ち満ちている。

    Wikiの「ハイチ」の記載の一部を転載しておくが、この文章だけでも慄く・・・

    「2022年現在、首都ポルトープランスでは市内の6割がギャングの支配下に置かれており、レイプや殺人など暴力によって住民を支配している。治安の悪化のために、犯人が処罰されることはほとんどなく、病院は機能していない」

  • 【請求記号:259 ハ】

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著者プロフィール

北海道教育大学教授
主要著書:
南北アメリカの500年(2)近代化の分かれ道 (共著,青木書店,1993)
講座世界史(2)近代世界への道 (共著,東京大学出版会,1995)
世界歴史(17)環大西洋革命 (共著,岩波書店,1997)


「1998年 『ハイチ革命とフランス革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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