聖書物語 (岩波ジュニア新書 56)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005000562

感想・レビュー・書評

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  • キリスト教のことを知らないなと思い、読んでみる。
    旧約聖書と新約聖書がさらっとまとまっていると、他の方がコメントしているが、まさにそうなんだろうと思います。

  • 旧約聖書、新約聖書の概要がわかる本だった。
    文章がよくわからない部分があった。主語、述語、助詞の使い方。独特な言い回し「神のしるし」など。
    聖書の内容が実在する人物や土地の歴史ということを知り、衝撃的だった。
    旧約聖書は、一部の民族を神が救う話で、これは怖いと感じた。

  • 大変読みやすいので、ございます。
    元々、岩波少年文庫の旧約聖書物語を読みたかったのですが、書店には在庫もなく。。途方に暮れていたので、ございます。
    そこに主(友達)の声が。。
    お気に入りは、杖に変わる蛇、頭に油、唾で泥を作って目に塗る、一人称を人の子、ホサナ、一欠片のパン、杖に一本と下着一枚。無一物を宝。
    鴨さんや親鸞さん、ルソー爺さんに繋がる何かを感じます。

  • 西洋史をより深く理解したいと考えるなら、宗教に関する知識が不可欠ではないでしょうか。
    特に聖書は、長きにわたり西洋の文化に深い影響を与えてきた書物で、この知識なしには、西洋の芸術文化の真髄に触れることはできないと考え、以前 旧約・新約聖書にチャレンジしてみましたが、とても読みづらく内容も分かりにくかったせいもあり、途中で断念してしまった経験があります。(どうも聖書の書物としての構成がいまひとつ掴めなかった様です)
    その後、聖書の内容を要約した本がないかと探していたら、この本に出会いました。
    旧約・新約聖書の内容を物語風に語ってゆく内容で全八章からなり、最初の四章は、旧約聖書の物語、後半の四章は、新約聖書の物語といった構成になっています。各章ごとにノートといった形で、その章に関する知識を深めてくれるような補足説明があり、作者は前書きでノートは読み飛ばしても物語の内容には差し支えないとおっしゃっていましたが、個人的にはこれがかなり面白くより物語を楽しむのに役立ちました。
    旧約聖書の物語は、神の天地創造から始まる古代人達の壮大な歴史絵巻が展開され、圧巻でした。
    また新約聖書の物語は、物語の締めくくりに名作の誉れ高い小説「クオ・ワディス」の感動的なエピソードの一つを持ってくるところにセンスの良さを感じました。
    年少者向けに書かれた本ですはありますが、大人が読んでも充分満足できる内容ではないかと思いますので、聖書の事が知りたいなと思う人には、特にお勧めの一冊だと思います。

  • 日本で「聖書」となるとカノレト的な怪しい著書も多く、つい警戒してしまうが、この本は安全で易しく読みやすい。聖書そのものを噛み砕いてくれている本は意外と貴重だ。

  • なぜ、神話や宗教を必要とするのか?自意識と関係がある?

  • ・エデンから一本の川が流れだし、園をすぎたところで、四つに分かれ、流れ流れて世界のすみずみをうるおしていました。第一の川のピソンは、金やしまめのうのとれるハビラの地をめぐって流れ、第二の川のギホンは、大地をうねるように走ってアフリカに達し、第三の川のヒデケル(またの名をチグリス)と第四の川のユーフラテスは、アッシリアの東部を、ゆるやかに流れていました。エデンは、世界中のすべての川の源だったのです。

    ・アッシリアという名は、アッカド語のアッシュールからきています。アッシュールは、宇宙と世界を支配する神名ですが、それはまた、王名でもありました。神の名が、そのまま国名となった一例です。

  •  旧約聖書と新約聖書の簡単なダイジェスト。初歩の初歩、完全な初心者向けだが、必要最低限の要点は押さえてある。古い本だが今もって聖書の入門書として有用だろう。

  • 旧約聖書から新約聖書まで、聖書の主要なエピソードが物語調で、かつ平易な文章でまとめられており、聖書の概観を知るのに良い。
    所々に挟まれる、聖書内のエピソードに対する所見が著者自身のものなのか、一般的な見解かが明確化されていないのが若干難点。

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著者プロフィール

1932年、仙台に生まれる。専攻、宗教人類学。東北大学文学部宗教学・宗教史学科大学院博士課程修了。宮城学院女子大学教授、学長を歴任。著書:『聖書の起源』『レバノンの白い山──古代地中海の神々』『砂漠の修道院』『死者と生者のラストサパー』『聖母マリア崇拝の謎』『黒い海の記憶──いま、死者の語りを聞くこと』ほか。

「2014年 『3・11以後 この絶望の国で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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