- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005003389
感想・レビュー・書評
-
■細目次
https://gyazo.com/4d2101c858c54714415e732c07ceed82
https://gyazo.com/b00ce42714783533e0b6e90cb3eb7c3d詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学の参考文献として。
-
対象時期は1890(第1議会開会)~1952年(サンフランシスコ講和条約締結)。
-
[ 内容 ]
日清・日露の戦勝に酔いしれた近代国家日本は、その後急速に軍国主義化を強め、朝鮮や満州を植民地化して、ついに前後十五年にわたる無謀な戦争を強行した。
日本人はもとよりアジアの人びとに深い心の傷を負わせたこの戦争は、一体なぜ起こったのか?
その謎を解明しつつ、大日本帝国が今日に残した問題を考える。
[ 目次 ]
第1章 おくれて登場した「日本帝国」(立憲政治の開幕;アジアへの野望―日清戦争 ほか)
第2章 大正デモクラシーの時代(日露戦後社会と民衆;第一次世界大戦と中国侵略 ほか)
第3章 十五年戦争―世界制覇の野望と挫折(満州事変;日中全面戦争 ほか)
第4章 占領と戦後改革(占領の開始と旧体制の崩壊;民主化の進展と憲法改正 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
この時代のことをあれこれ考える際に、どうしても世界規模の帝国主義動向のダイナミズムやら、一つ一つの戦争や事変のあらまし、さらにはそこで出てくる歴史的登場人物がどうした、ああしたということに捕われがちになります。 もちろんこの本でもそのあたりに関しては、比較的客観的な記述で説明されているとは思うのですが、それより何より今回この本を読んでいて KiKi が一番感じたこと。 それはもっと別のことでした。 それはアジアの小国日本が背伸びしながらも弱肉強食の帝国主義世界を相手にするために、払ってきた一般人の犠牲(・・・・・と言うか、貢献・・・・と言うか)の大きさです。
明治維新後の生産性が高いとはまだまだ言い難いアジアの辺境国日本が大国清やロシア、果ては米英と戦争をするために、無理して大きな借金を抱えながら軍備をしたということ、私たちの祖先が生活していくのに最低限必要な物資さえも潤沢とは言い難い生活を続けながらそんな「お国」を支えていたということ、そこに発生していた「無理」を省みる余裕があったとはお世辞にも言えない歴史時間の中で、私たち日本人が置き去りにしてこざるをえなかったものの存在。 そして、そんな貧しい時代を経た人たちが拘らずにはいられなかった「豊かさ」の本質。 ・・・・・そんなことに想いを馳せる読書となりました。
(全文はブログにて) -
昭和史が分かりやすく書かれている。
勉強になった。