心理学ってどんなもの (岩波ジュニア新書 427)

著者 :
  • 岩波書店
3.24
  • (2)
  • (4)
  • (8)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 79
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005004270

作品紹介・あらすじ

いま、心への関心が非常に高まっている。そのなかで「心理学を学びたい」「心のケアにかかわる仕事につきたい」と考える人は多い。本書は、大学で何を学ぶのか、どんな進路や資格があるのか、心はどこまでわかったのかなどの疑問に答える形で、心理学の現状を説明する。随所に"心の実験室""心の談話室"を設ける。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 心理学が、想像以上に様々な分野と関わっており、様々な分野で発展できることを知り、ますます興味を持った。

  • 心理学ってどんなもの


    心理学の研究はどのように
    1原理、方法:心理学の歴史、方法論
    2数理、統計:データ処理上の問題
    3生理:脳などの生理的な機能と心の働きの関係についての研究
    4行動:動物行動の研究
    5感覚、知覚
    6認知:高次の精神活動の研究
    7学習:行動変容の研究
    8記憶:記憶の特徴
    9思考、言語:
    10人格:性格の特性及び行動との関係
    11情動、動機付け:やる気
    12発達:年齢に伴う心の変化
    13教育:
    14社会、文化:
    15臨床、障害:心の悩みや障害のケア
    16犯罪、非行:犯罪者の心と行動
    17産業、交通:
    18スポーツ、健康:

    ・心理学の狙い
    1知識の量を増やすこと;アカデミックな観点(学問的)
    2人間の置かれている状況の改善:プラグマティックな観点(実用的)

    ・アカデミック心理学と啓蒙心理学(広めたい、興味を持ってもらいたい)との違いに注意。

  • 速読。なるにはBook的な心理学の紹介本。心理学ってどういう分野なのか知りたくて読んでみた。
    幅がひろーい分野なんだなということがよく分かった。なんでもあり?もっとマイナーな学問なのかと思ってたらとんでもなかったらしい。。。興味の赴くまま研究できそうで、ちょっとうらやましい気持ちになった。やっぱり取り組んでみようかな。

  •  著者は筑波大学の教授で、教育学博士。応用認知心理学が専攻とのこと。本書は、心理学に興味をもった高校生や、心理学を学び始めた大学生のための、コンパクトな入門書である。随所にコラム(「心の実験室」「心の談話室」)も挿入され、実例も豊富。心理学の全体像を、大まかに把握できる。最後には、大学教授への道のりまで解説されている。
     「ジュニア新書」だからと言って馬鹿にしてはいけない。非常に良くまとまった入門書だと思う。もちろん、専門的な議論には深く立ち入っていないのだが、入門書としては非常に良くできている。心理学を真剣に学びたいと思った人も、まずこの1冊から始めればよいと思う。1日でも読める(と言いつつ、しばらく放って置いたので結果的に1月かかったが・・・)。

  • 図書館に返却しなきゃいけなかったので
    最後まで読みきっていないのですが(笑)

    多分本当に心理学が好きで、
    大学も心理学を専攻にする人にとってはいい本だと思います。
    具体的な例や実際どんなことをするかなどを紹介しているので、
    とても心理学になじみやすいです。

    ただ少し好奇心で読んだという人はあまり理解できないかと。
    わたしも若干そうでした。

    心理学や心に関心をもつ人にはおすすめです。

  • [ 内容 ]
    いま、心への関心が非常に高まっている。
    そのなかで「心理学を学びたい」「心のケアにかかわる仕事につきたい」と考える人は多い。
    本書は、大学で何を学ぶのか、どんな進路や資格があるのか、心はどこまでわかったのかなどの疑問に答える形で、心理学の現状を説明する。
    随所に“心の実験室”“心の談話室”を設ける。

    [ 目次 ]
    1部 心についての素朴な疑問にこたえる(素朴心理学とアカデミック心理学;心の理解 ほか)
    2部 心理学の研究はどのようにおこなわれているのか(心理学の研究領域;自由意志 ほか)
    3部 心理学はどのように役立っているのか(学問としての有用性;心への関心 ほか)
    4部 心理学はどのように学ぶのか(心理学の概論書;アカデミック心理学と啓蒙心理学とジャーナリスティック心理学 ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

筑波大学名誉教授。東京成徳大学名誉教授。1942年千葉県生まれ。1965年東京教育大学教育学部心理学科卒業、1968年東京教育大学大学院博士課程中退。同年、徳島大学教育学部助手に就任、講師、助教授を経て、1975年筑波大学へ転任。1985年教育学博士、1991年心理学系教授となる。定年退職後、2006年より東京成徳大学応用心理学部教授。副学長、学長を務め、2017年退職。分かりやすい表現とヒューマンエラーの心理学研究が専門。主な著書に『仕事日記をつけよう』(WAVE出版)、『「ミス」をきっぱりなくす本』(成美堂出版)、『集中力を高めるトレーニング』(あさ出版)、『くたばれマニュアル! 書き手の錯覚、読み手の癇癪』(新曜社)、監修書に『10キロやせて永久キープするダイエット』(文響社)など多数。


「2018年 『心理学者が教える 読ませる技術 聞かせる技術 心を動かす、わかりやすい表現のコツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

海保博之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×